パリ・サンジェルマン(PSG)にカルロ・アンチェロッティ監督を手放すつもりはない。それは、自身が望む選手をレアル・マドリーが交渉のテーブルに乗せなかった場合、だ。FWクリスティアーノ・ロナウドのことである。

アンチェロッティ監督は週末までにPSGのフロントと話し合い、今後に関して明確にすると見られているが、そのアンチェロッティ監督とPSGの離別を容易にするのが、C・ロナウドかもしれない。

13日の優勝祝いでパリの街で暴動が起きた件は、PSGの野心に影響を及ぼしていない。彼らは新たな補強を狙っている。現時点での優先事項はアンチェロッティ監督の続投だが、それがC・ロナウドの獲得となるかもしれないのだ。

アンチェロッティ監督がレアル・マドリーへ行くつもりならば、750万ユーロ(約10億円)の契約最終年について交渉しなければいけない。フランス『レキップ』によると、PSGはレアルがC・ロナウド移籍を認めるのであれば、アンチェロッティ監督の退団を認めるかもしれないという。C・ロナウドの獲得には1億ユーロ(約130億円)前後を要するだろう。

ほかにもPSGはマンチェスター・ユナイテッドFWウェイン・ルーニーへの関心も噂されている。それだけではない。『レキップ』によれば、レオナルドSD(スポーツディレクター)はジョゼ・モウリーニョ監督招へいの可能性を打診し、年俸1500万ユーロ(約20億円)を提示したという。だが、チェルシー行きが目前と見られるモウリーニョ監督は、これを断ったようだ。

なお、13日の暴動の件は政治の世界にまで影響している。パリでは来年、市長選が行われるが、右派は現市長や内務大臣を批判しているのだ。大臣は14日、責任を明確にするための会合を開いており、これにはPSGのジャン=クロード・ブラン代表取締役も出席している。