中盤の改革を目指しているレアル・マドリーが、ユヴェントスMFアンドレア・ピルロとフィオレンティーナMFボルハ・バレロを狙っているようだ。

ピルロに対しては間接的なコンタクトがあった模様。スペインでは3年契約が用意されているようだ。ジョゼ・モウリーニョ監督の後任と言われるカルロ・アンチェロッティ監督によるアイディアであれば、ピルロが状況を検討するのは自然だろう。

レアルの条件にイエスと言えば、ピルロのキャリアは延長されることになる。ユヴェントスとの契約はあと1年だが、レアルでは3年契約だ。契約延長に関するユヴェントスとの話し合いは始まっていない模様。だが、遅かれ早かれ、話し合われるはずだ。

いずれにしても、ユヴェントスとしても、アントニオ・コンテ監督が続投した場合、同監督が提唱する新たな4-3-3のことを含めて検討するべきだろう。まだ早熟な関係ではあるが、互いのことを知っていけば、両者があらゆる側面を検討することはあり得る。

マドリッドから向かっているもう一つの道がフィレンツェだ。レアルの下部組織で育ったバレロが復帰するかもしれない。レアルを出てから、マジョルカ、ウェスト・ブロムウィッチ、マジョルカ、ビジャレアルと複数のクラブを渡り歩いてきた同選手は、2012年夏にフィオレンティーナ移籍したばかりだが、すでにサポーターのアイドル、チームの中核選手となっている。

2日前、バレロの代理人は『tuttomercatoweb』で、「これだけのシーズンだったから、誰もがボルハのことを気に入ると思う。移籍市場ではスピーディーに状況が変化するんだ。今はこのシーズン終盤戦のことを考えているが、それからどうなるかを見てみよう」と話している。

その代理人の元には、レアルからのオファーが届いている。フィオレンティーナに対する公式のアプローチはないが、レアルからのオファーはどの選手にとっても魅力だ。ただ、バレロはフィオレンティーナと深い関係をつくっており、クラブは獲得を求める声に扉を閉ざしている。1年前に700万ユーロ(約9億円)で獲得した選手に対し、これほどの名門が評価しているのは、フィオレンティーナにとって誇りとなるだろう。