マラガのペジェグリーニ監督、マンチーニ監督解任のマンC入りか

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 マラガのマヌエル・ペジェグリーニ監督が、噂されている通り来シーズンからマンチェスター・Cで指揮を執る可能性が一段と高まっている。

 2010−2011シーズンは42年ぶりにFAカップを、昨シーズンは44年ぶりにプレミアリーグをそれぞれ制覇したマンチェスター・Cだが、リーグ連覇が期待された今シーズンはマンチェスター・Uの独走を許し、ロベルト・マンチーニ監督の去就が次第に騒がれ始めていた。

 昨年8月にはフェラン・ソリアーノ氏をCEO(最高経営責任者)に、10月にはチキ・ベギリスタイン氏をフットボール・ディレクターにそれぞれ迎え入れたマンチェスター・Cは、バルセロナで両者と共に仕事をしてきた同チーム前監督のジョゼップ・グアルディオラ氏を、ロベルト・マンチーニ監督を解任した場合の最有力候補としてきた。しかし、グアルディオラ氏が来シーズンからバイエルンを率いることが決定したことで、マンチェスター・Cはターゲットをペジェグリーニ監督に変更したと見られている。

 そして、11日に行われたFAカップ決勝でウィガンに敗れ、今シーズンの無冠が決定したマンチェスター・Cは13日、マンチーニ監督を解任すると同時に、アシスタント・コーチのブライアン・キッド氏を今シーズンの残り2試合の暫定監督に任命したことを発表。これを受けたイングランドのメディアは、ペジェグリーニ監督の招聘が決定的になったと報じている。中でもイギリス紙『デイリー・ミラー』は、「ペジェグリーニ監督は、16日にマンチェスター・シティの経営陣と会談を持ち、契約合意に向けた詳細を詰める予定である」と踏み込んでいる。

 なお、ペジェグリーニ監督本人は、「マンチェスター・シティとは合意もサインもしていない」と噂を否定しながらも、オーナーを務めるカタール王族の気変わりにより財政問題が生じたうえ、それが原因となりUEFA(欧州サッカー連盟)から主催大会への参加を禁じられた現状を踏まえ、「誰もマラガを去りたくないが、状況がそれを許さないだろう」と述べ、自身も含めたスタッフや選手の退団を示唆している。