「嘆きのピエタ」の一場面(C)2012 KIM Ki-dok Film All Rights Reserved.

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5月15日(現地時間)開幕の第66回カンヌ映画祭コンペティション部門審査員を務める河瀬直美監督が、第69回ベネチア国際映画祭金獅子賞受賞作「嘆きのピエタ」のラストシーンに驚嘆している。

韓国の鬼才キム・ギドク監督によるサスペンスドラマ。親の顔を知らず、30年間孤独に生きてきたガンドは、債務者に障害を負わせ、その保険金で借金を返済させる残忍な取立て屋として生計を立てていた。ある日、ガンドを捨てた母だと名乗る謎の女、ミソンが突然現れる。ミソンの深い母性愛により、ガンドの心は次第に変わっていくが、ミソンは突然姿を消してしまう。

映画の最後は、ミソンが姿を消した後にガンドがとる驚くべき行動で締めくくられる。河瀬監督は、「このラストシーンが投げかける問いに、言葉を失ったままただただ、私にこれほどまでの無償の愛が存在するのだろうか…とあれから自問自答し続けている」とコメントを寄せている。

人間のあり方を見つめた作品で世界的な評価を得ている河瀬監督をして「言葉を失った」と言わしめる衝撃のラストシーン。ガンドとミソン、ふたりの壮絶な愛の結末を劇場でしかと見届けてほしい。

「嘆きのピエタ」6月15日全国公開。

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