「4年で2億9000万円が消えましたが、面白くお金を使えたと思ってます」と語る久慈六郎氏

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アベノミクスで少しくらい景気が上向いても、私たちの生活が劇的に変わるわけでもない。それよりも、今年4月にスタートしたロト7なら最高賞金が8億円! そろそろ“終わらない長期休暇”が欲しい――。

そんな夢見るあなたのために、ロト6で3億2000万円を当てリアル億万長者となった久慈六郎氏が体験談を語ってくれた。パチンコやキャバクラで散財。タイ人の彼女に入れあげて、ひびの入ったダムから水が噴出するようにお金も消えていったという。そして「ようやくわかったこと」とは――?

■彼女を追いかけてタイに100回以上行きました

もう8年前ですね。僕が38歳のときにロト6で3億2000万円を当てたのは。毎週ロト6を買っていました。その頃、給料は手取りで18万円ぐらい。完全に人生の負け組ですよ。それで「宝くじに当たったら……」ってよく考えてました。当てたら、好きなだけパチンコに行きたいとか、キャバクラに行きたいとか(苦笑)。

実際、3億2000万円が自分の口座に振り込まれると、まず2000万円を銀行から下ろしました。とにかくお金のニオイをかいでみたかったから(笑)。部屋の中でお札の帯封を全部取って、バラまいてみました。後で片づけるのが面倒でしたけど、やっぱりうれしかったですね。

それから、週の半分くらいはキャバクラに通うようになりました。夕方になると、たくさんのキャバ嬢からメールが来るんです。「今日は来るの?」とか。それでモテた気になっていました。

大金を持って、一番つらかったのは、誰にも言えないことです。今でも同じ会社の人間には知られていませんが、ロレックスを買っても、同僚にバレたら怖いから会社にはつけていかなかったし、外車も怖くて買えなかった。どうしても誰かに言いたくてブログを始めたんです(昨年12月に終了)。それが本になり、テレビドラマになったのだから面白いものです。

当選して1年ぐらい過ぎてから、タイ人クラブで知り合った女のコと付き合うようになって、彼女がタイに戻ると、彼女を追いかけて、ビジネスクラスで月に2回はタイに行きました。合計100回以上行ってると思います。彼女のために車やマンションも買いました。結婚しようと思って、それこそ数千万円単位で使いました。でも彼女はとっくに結婚していたんです。裏切られたというか、ダマされてましたね。

浪費したお金を取り戻すために、株やFXをやるんですが、アッという間に預金残高が3億円から1億円になって、4年で3000万円です。それで、一切預金には手をつけないことにしました。今の彼女にはロト6の話をしました。お金もそんなに残っていませんが、もうそろそろ結婚を考えてもいいかもと思って中古のマンションを買いました。お金がなくなって、ようやく幸せになれるような感じですね。

一番良かったことですか? 結局、仕事を辞めなかったことですね。もし辞めていたら、今頃僕なんて無職だと思いますから。

(取材・文/鈴木英介)

●久慈六郎(くじ・ろくろう)


46歳独身の会社員。8年前にロト6で1等3億2000万円ゲットするも現在の総資産は2794万円。ブログは単行本化され、テレビドラマ化も。今は、平凡な家庭を築くことが目標

■週刊プレイボーイ21号「ロト7最高賞金8億円と世界の宝くじで100億万長者になるためのウハウハ大作戦!」より