”追いオリーブ”はアリ!? 間違いだらけの油の話

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料理に使う油にはいろいろな種類があるけれど、何が違うのでしょうか? オリーブ油が健康にいいとはいうものの、大量に使っても大丈夫? 身近なものなのに知らないことが多い油について、油専門通販サイト「油の王様」を運営しているオカヤスファルマにうかがいました。

――体によい油と悪い油があるのですか?

「はい、あります。油は脂肪であり、炭水化物、タンパク質とともに3大栄養素の一つになるので、私たちが生きていく上で欠かせない栄養素です。けれども、どの油を食べてもよいとは限りません」

――どのような油が体によいのですか?

「『不飽和脂肪酸類』という成分を含む油が体によいといわれています。具体的には、オリーブオイル、キャノーラオイル、コメ油などです。

最近では、亜麻仁油、エゴマ油、シソ油、魚油など、オメガ3系も注目されていますね。オメガ3系の油は炎症を抑え、血液をサラサラにするといわれているんですよ」

――オリーブオイルは健康にいいとはいえ、大量にオリーブオイルを使っている料理番組を見かけるのですが……。

「オリーブオイルにはオレイン酸が多量に含まれるため、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やし、動脈硬化を防ぐ効果があるといわれています。したがって、適量を摂取すれば健康によいのですが、もちろん過剰に摂取したら栄養バランスが崩れるのでおすすめできません」

――逆に避けた方がいい油はあるのですか?

「動物性の油はコレステロールを増やし、動脈硬化の原因となるといわれています。ゴマ油やコーン油などに含まれるオメガ6脂肪酸は、心臓病や炎症を悪化させるともいわれていますね。

オメガ6は加熱されると過酸化物になるので、油分を多く含んだ洋菓子や揚げ物は、量を控えた方がよいかもしれませんね。どの油にせよ、酸化には気をつけてください」

――油が酸化すると、どのような影響があるのでしょうか?

「酸化して変質した油は、動脈硬化や心臓病、がんなどを引き起こす原因となる過酸化物を生成するのです。変色したり悪臭のする油は使用しないでください。油は、しっかりとふたを閉めた上で、直射日光を避け、涼しい場所で保存するとよいでしょう」

――油はどのくらいの期間で酸化するものなのですか?

「お店で購入した未開封の油なら、消費期限内であれば酸化などの変質はありません。揚げ物に用いるときは3回を目安にするとよいでしょう。コメ油には酸化を防ぐオリザノールやビタミンE、トコトリエノールなどが含まれているため、ほかの油よりも変質しにくいといわれています」

――食用油のほかに、美容用の油もありますよね。これは何が違うのですか? 食用油を顔に塗ってはいけないのでしょうか?

「精製度合いが異なりますので、食用油をお肌に塗るのはおすすめできません。化粧用の油では、臭気、色、固化しやすい成分などを除くための工程が食用油より念入りに実施されているのです。塗るのであれば、低温で丁寧に精製された化粧用の植物油にしてください」

――美容用の方がより念入りに精製されているのですね。肌や髪につけるおすすめの油があれば教えてください。

「肌には精製コメ油、ココナツ油やマカデミアンナッツ油など、髪にはツバキ油などがおすすめです」

――肌に塗るときも、油の酸化は気をつけた方がいいのでしょうか?

「もちろんです。酸化して変質した油はお肌を傷めます。ビタミンEやオリザノール、セサミンなどの抗酸化剤を添加した化粧用の油であれば、変質しにくいといえます」

――最後にメッセージをお願いいたします。

「体によい油だからと言って、むやみにそれだけを摂取することは、カロリーや栄養バランスの点からおすすめできません。また、身体に悪い油といわれる動物性油脂はうま味成分ですし、重要なたんぱく質である肉類と一緒に摂取すれば、栄養バランスも高まります。要は、どの油も適量を摂取して、豊かな食生活を楽しんでもらえればと思います」

何事も、ほどほどがいいのですね。健康や美容、食の「楽しさ」のバランスを上手にとりたいと思います。

取材協力:オカヤスファルマ 油専門通販サイト「油の王様」

(OFFICE-SANGA 臼村さおり)