ミックステープにより1年ほど前からジワジワと人気を上げ、今ではすっかり注目の的となっているシカゴ出身のラッパー、チーフ・キーフ(Chief Keef=17)。中学生の女の子を妊娠させた彼は、その赤ちゃんの父親として一生涯サポートを続けていく必要があるようだ。

ビミョーにリズムを狂わせてある粘っこいラップは人それぞれに好き嫌いあるようだが、カニエ・ウェストのお気に入りにもなった今、ラップ好きの間で話題の新人といえば “チーフ・キーフ(Chief Keef)”の名を挙げない者はいない。

おまけに「Glory Boys Entertainment」というレーベルを立ち上げ、17歳にして彼はヒップホップ界におけるビジネス戦略に意欲満々だ。ただし彼には大きな泣き所がひとつある。2011年のこと、まだ15歳という時に中学生の女の子が彼の赤ちゃんを出産していたのだ。

「彼が売れるようになったとあれば、子の養育費をガッツリと頂きます」と女の子やその親が考えるのは当然のこと。芸能情報サイト『TMZ』はチーフ・キーフが今年になってから訴えられ、ひと月あたり1万3000ドル(約130万円)という養育費を請求されていることを独占的に報じている。

しかし判事がそこで無茶な支払命令を下すわけはない。チーフ・キーフに予想される収入をもとに試算がなされた結果、毎月2600ドル(26万円)を養育費として送金することが適切であるとし、また過去にその女の子が負担してきたデイケアその他の経費、約110万円についても彼が支払うよう提案され、あとは6月の結審を待つばかりだという。

ちなみに彼が2012年8月にリリースし、全米ビルボードチャートで初登場29位を記録したアルバムのタイトルは、こともあろうに『Finally Rich』。足元をすくわれる可能性にも気づかず、ずいぶんと思い切ったタイトルを付けたものである。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)