なぜ三毛猫のほとんどがメスなのか?

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「招き猫」のモチーフとしても有名な日本猫といえば「三毛猫」。白、茶、黒の3色の体が特徴ですが、そのほとんどがメス猫で、オス猫の生まれる確率は極めて低いといわれています。そこで今回は、三毛猫のオスの謎に迫ってみましょう。

■なぜ三毛猫のほとんどがメスなのか

三毛猫にメスが多い理由には、ネコの毛色を決定している遺伝子と染色体が関係しています。毛色の組み合わせは父猫と母猫によって決まりますが、たとえ三毛猫の生まれる条件を満たしたとしても遺伝子の影響によって、オスが生まれる可能性はほぼゼロになると考えられています。

■三毛猫のオスはどれくらい珍しいか

「染色体異常」、「モザイク」、「遺伝子乗り換え」が起こると三毛猫のオスが生まれるといわれています。

「染色体異常」は、X染色体の数が通常より多くなるクラインフェルター症候群により発生するケースです。身体が弱かったり不妊になりやすかったりといった症状が出やすくなります。

人間の場合は500人に1人の割合と言われていますが、猫の場合は3万匹に1匹ほどです。(ローラ・グールド「三毛猫の遺伝学」より)。

一方「モザイク」は、突然変異により一つの個体の中で遺伝的に異なる細胞が混在するケースです。特に昆虫に多く、メス、オス両方の特徴を持っています。また、「遺伝子乗り換え」はO遺伝子がY染色体に乗り移った状態で、この2パターンによって生まれてくるオスの三毛猫は生殖能力があるとされていますが、今まで世界でも3例しか確認されていません(2013年現在)。

■三毛猫のオスはどこにいる?

新聞などでは三毛猫のオスが誕生すると取り上げられることが多いので、探してみると見つかるかもしれません。ペットショップなどで売られているケースは極めてまれで、販売されていたとしてもかなりの高額になります。

三毛猫は福を招くと言い伝えられていますから、もし出会えれば幸運を運んでくれるかもしれませんね。