「年収1億マン」8つの黄金律【2】

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一握りしかいない1億円プレーヤー。彼らの目線や行動は、どこがどう異なるのか。たとえば、「効率より効果を考える」がその1つ。「手段より目的」といいかえてもいい。とてつもなく稼ぐ人間の共通項を、「学びの習慣」を切り口に探ったところ、意外にもシンプルな「真理」が浮かび上がってきた。

■他人から学ぶ、吸収する力があるか

「稼ぐ人」は、稼ぐための思考や行動をどのようにして学んでいるのでしょうか。彼らが手本にするのは、「より稼いでいる人」です。自分と「より稼いでいる人」とのギャップを埋めるために、より稼いでいる人たちの考え方や人生観、行動に触れ、貪欲に自分の生き方に取り入れて実践しているのです。

他人から学ぶ一番の方法は、人生のメンターといえる人物に出会うことです。メンターは、社外の人である必要はなく、社内のトップ営業マンや尊敬する上司でもいいでしょう。彼らが普段からどんな本を読み、どんな人と会い、何を考えているのか。「このような人になりたい」と思う人の行動を観察し、ときには教えを請いながら、その人と同じ行動を取ることで稼げる自分になるための血肉にしていきます。

他人の話に素直に耳を傾けられることも「稼ぐ人」の共通点です。たとえば「あなたにはこれが向いているよ」とアドバイスを受けたなら、素直に受け止め、自分の強みとして磨き込んでいきます。

「これが自分の強み」「これが自分がやりたい仕事」と決めつけずに、自分の強みすらも人から教えてもらう。人のアドバイスに素直に従って新しいことに挑戦してきたら、知らないうちに事業が拡大し、儲かる会社になっていたという成功者に私は何人も会ってきました。

なぜ他人から学ぶ姿勢が大切なのか。自分のことは自分ではよくわからないものです。自分より能力の高い人から指摘されてはじめて、自分に足りない部分や改善すべきところがはっきりします。

ビジネスの評価は他人がするものです。よく「自分はこれだけがんばっています」と自己評価する人がいますが、これは「稼げない人」の典型です。努力が認められていないと感じるから、自己主張しようとするのでしょう。周りに厳しい上司や口うるさい上司がいるなら、逆に彼らから徹底的に学べるチャンスと思って、素直に耳を傾けてはどうでしょうか。

■インプットだけでなく、アウトプットをしているか

セミナーや勉強会に参加した後、上司から感想を聞かれ、「あー、よかったです」で終わってしまう人がいます。何がよかったのか、自分の仕事や業界でならどう生かせるのかを考えなければ、せっかく学んだことが無駄になってしまいます。そうならないためにも、ビジネスパーソンの場合は、学びや気づきをアウトプットに結びつけるような行動や習慣が必要になってきます。

「稼ぐ人」はその辺の意識が高いようです。これは健康飲料会社のアサヒ緑健・古賀良太社長から聞いた話ですが、アサヒ緑健が青汁を市場に流通させるにあたり、飲料メーカーである伊藤園の社長に知恵を借りにいったそうです。

伊藤園がお茶を流通させたときには、大手メーカーを巻き込んで市場拡大を狙ったという話を聞いて、古賀社長はそれを青汁市場で実践しました。つまり、他の健康飲料メーカーにも市場参入を呼びかけたのです。異業種の事例を自分のビジネスに置き換えて、即行動に移すところに、行動力だけでなくアウトプット力の高さがうかがえます。

私たちが日頃から実践できるアウトプットとしては、学んだことを人に伝えてみるのも1つです。セミナーや勉強会に参加したら、3日以内に人に伝えるようにします。なぜ3日か。ある調査結果によると、人は3日経つと内容の82%を忘れてしまうといいます。

何より、人に伝えることで、自分の考えを整理し、知識を体系化することができます。人に教えることが一番の勉強といいますが、これはアウトプットによる知識の体系化を別の言い方で表現したものといえるでしょう。

ほかにもブログに書く、ノートにまとめるといった方法も有効です。体系化により抜けが確認できるだけでなく、一段高い目線の獲得につながります。それにより、インプットの質も高まり、より深い学びを得ることができるでしょう。

■基本を大切にしているか

優秀なスポーツ選手ほど、体力づくりや基礎トレーニングに手を抜かないことはよく耳にする話です。これはビジネスの世界でも同じ。目に見える成果を急ぐとつい基本をおろそかにしがちですが、この基本こそが、ビジネスで成功するための秘訣でもあるのです。

山口県に住む年商21億円の美容室グループのオーナーはこういいます。稼ぐ美容師とは、髪を切る技術が優れているというよりも、店内を清潔に整えたり、顧客が心地よいと思える接客ができる人だと。つまり商売の基本を大切にできるかどうかだというのです。

かくいう私も、大手損害保険会社の営業マンだった当時、保険の約款を徹底的に勉強しました。約款まで読む保険営業マンは珍しいのですが、約款を勉強することで保険の仕組みや商品に詳しくなり、結果的に顧客の信頼と売り上げにつながっていきました。

基本を大切にするのはとても地道な作業です。しかし基本さえ身につけておけば、たとえ仕事に行き詰まったとしても、基本に立ち返ることで自分の現在地と進むべき方向を確認することができます。基本という土台があるからこそ、次のステップへ進んだり、別の分野で応用することができるといってもいいでしょう。

そればかりではありません。次の世代や後継者を育てる際には、教える自分が基本を十分理解し、体現できることが不可欠なのです。

■一流のものに触れているか

自分がいまいる場所からさらに高みを目指すなら、普段と同じ行動をしていてはいけません。異質なものや一流のものに触れ、自分の感性を磨いたり、新たな視点を得ることが大切です。

たとえば、一流ホテルのラウンジで打ち合わせをしてみる。1杯3000円のコーヒーがもったいないなどとケチなことはいわず、自分への投資だと思って飛び込んでください。どんな商談が行われているのか、どんな人が集まってくるのか。周りを観察するだけでいろいろな発見があるはずです。

あるいは、一流ホテルに自腹で泊まってみるのもいいでしょう。帝国ホテルやリッツ・カールトンのサービス品質について書かれた本はありますが、本を読むだけでなく、実際に体験してみることで、一流とは何かの実感値を蓄積していくことができます。

私は社会人2年目のとき、「人脈を増やすためにゴルフくらいやりなさい」という上司の勧めで、地元の名門ゴルフ場の会員権を安く譲ってもらい、ゴルフを始めました。25歳の私には大きな投資でしたが、そのゴルフ場で私は多くの会社経営者の方と知り会う機会を得ました。いま振り返れば、当時の自分には多少は背伸びと感じられた行動も、やはり必要だったと思います。

一流のものに触れれば、優秀な人ほど、自分がいかに未熟でもっと成長しなくてはならないかを実感するといいます。そして、自分も一流なものにふさわしい人間になろうと努力します。

ここまで、年収1億円プレーヤーに共通の8つの要素を紹介してきました。まずは騙されたと思って、前回の図・STEP1から5の順で、ご自身の「人生企画書シート」をつくってみてください。目的をもって人生を歩む人だけが、とてつもなく「稼ぐ人」になれるのですから……。

(オフィシャル代表取締役 江上 治 構成=前田はるみ 撮影=平地 勲)