2階級を制覇したボクシングWBA世界ライトフライ級王者・井岡一翔(24=井岡)が、5月8日、大阪・ボディメーカーコロシアムで防衛戦に臨み、挑戦者・同級2位のウィサヌ・ゴーキャットジム(29=タイ)を9回2分51秒、KOで沈め、同王座の初防衛に成功した。これで、井岡はデビュー以来、無敗の12連勝となった。

 この試合はTBS系列で生中継され、視聴率は関東地区=13.5%、関西地区=18.7%だった。TBSの北村公一郎プロデューサーは「関西の数字はすごい」と評価した。4月7日に同局が放送したWBA世界バンタム級王者・亀田興毅(26=亀田)のV6戦の視聴率は、関東地区=11.2%、関西地区=13.9%で、関東、関西ともに井岡が圧倒。特に両者の地元である関西では、大きな差を付けた。

 井岡のボクシング中継はこれまでも、高い数字を示しており、昨年6月20日に行われた八重樫東とのWBC&WBA世界ミニマム級王座統一戦では、関東地区=18.2%、関西地区=22.3%の視聴率を弾き出していた。今回は統一戦ほど注目度が高くなかったため、八重樫戦の視聴率には及ばなかったが、ボクシング中継としては高い数字。

 これで、井岡は2戦連続KO勝利。八重樫戦は判定勝ちだったが、KO勝ちが多く、アクレッシブなファイトを見せる井岡の試合は、ボクシングファンではない視聴者にも好評な様子。かたや、興毅の試合は、判定決着が多く、見どころのない凡戦になることが少なくない。V5戦でのウーゴ・ルイス戦のように、強豪相手との対戦を組まないかぎり、視聴者がソッポを向いても致し方ない。

 今や日本ボクシング界の盟主となりつつある井岡の次戦は9月以降になる見込みで、WBAから課される指名試合となる可能性もありそうで、同級暫定王者のアルベルト・ロセル(ペルー)戦も浮上した。V2戦をクリアすれば、3階級制覇を視野に入れるもようだ。
(落合一郎)