ヒロイン明日香役の前田敦子の熱演も見逃せない/[c]2013「クロユリ団地」製作委員会

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『リング』シリーズの中田秀夫監督が、前田敦子&成宮寛貴を主演に迎え、日本を舞台にしたホラー作品としては、6年ぶりの新作として放つ『クロユリ団地』(5月18日公開)。同作には、Jホラーの第一人者として知られる彼の過去のホラー作品にも登場したキーワードが登場する。

【写真を見る】子供も中田監督作品にはなくてはならないキーワードだろう

まず、非常にわかりやすいのは、『リング』(98)などでも描かれた呪いや、『仄暗(ほのぐら)い水の底から』(02)でも舞台となっていた集合住宅(=マンション、団地)だ。呪いは国内外問わず、ホラー映画ではおなじみの要素だが、中田監督が劇場監督デビュー作となった『女優霊』(96)から描き続けているテーマだ。一方、集合住宅は、密接な近所付き合いがなくなった現代における人間関係を描くうえで、高度成長期に建てられた無機質な団地そのものが不気味な雰囲気を醸し出すのに最適な舞台となっている。

また、主人公が女性であることや、クライマックスでは、『リング』のクライマックスに登場した井戸を彷彿とさせる、狭いシチュエーションで恐ろしい出来事が起きたりと、過去の中田監督作とリンクするようなシーンもちらほら見られるので、過去の作品をよくチェックしておくと、よりいっそう楽しめるかもしれない。

中田監督にとっては久々のオリジナル脚本によるホラー作品だが、「怪談耳袋」シリーズの加藤淳也、「ほんとにあった怖い話」の三宅隆太が脚本を務めており、Jホラーオールスターとでも言うべきチームが結集した作品でもあるので、ホラー映画好きなら大満足間違いなしだろう。【トライワークス】