大相撲夏場所が5月12日から両国国技館で幕を開ける。1日に行われた新弟子検査には、元横綱武蔵丸の武蔵川親方の甥で、ハワイ出身のフィアマル・ペニタニ(18歳=武蔵川部屋)ら6人が受験し、全員が身長167センチ以上、体重67キロ以上の体格基準をクリア。内臓検査などを経て、初日に合格が発表される予定だ。
 これで初場所前、春場所前と合わせた今年の受験者は61人となり、合格者で過去最少だった去年の56人を早くも上回る見込みとなった。久しく低迷していた人気がようやく上向いて来たことを象徴する出来事といえるだろう。

 入場券の売れ行きも上々で、すでに千秋楽をはじめ、週末はいずれも完売。それ以外も残券はわずか、という日が目立っている。
 「夏場所は、あまり客の入りは良くないんですけどね。日程的にゴールデンウイークの直後でサイフの紐が厳しく、近郊の農家がちょうど田植えなどの繁忙期と重なり、相撲見物どころではないというところも多いですから。それにもかかわらず、これだけ前売り券が売れているということは相撲人気が復活してきた証拠。八百長問題で失墜して2年、ようやく相撲界あげての努力が実ってきたんじゃないでしょうか。先場所も大入りの日が10日もありましたし、場所前の春巡業も7カ所とも満員で、尾車巡業部長(元大関琴風)もホクホク顔でした」(協会関係者)

 しかし、肝心な力士たちのモチベーションはいまひとつ。4月27日に一般公開された横審の稽古総見でも手抜きが目立ち、盛り上がりに欠けた。
 「連覇を狙う白鵬は、八百長裁判で解雇無効を勝ち取り2年ぶりに復帰が決まった蒼国来に胸を出しただけ。日馬富士も大関陣との申し合いを回避し、鶴竜とお茶を濁しておしまい。大関陣もさっぱりで、北の湖理事長は『稽古になっていない』と渋い顔でした。これでは本番が思いやられます」(担当記者)

 ファンは移り気なもの。うかうかしていると、せっかくの人気上昇傾向も一夜でついえてしまうということをお忘れなく。