他国に簡単にマネされない「オンリージャパン」を探せ!

 アベノミクスの好況にわく日本経済だが、それ以上の好景気を取り戻しつつあるのが米国だ。日米を拠点に投資銀行活動を続け、近著がベストセラーにもなった「ぐっちーさん」が解説する。

「米国の復調は様々な指標に表われています。重要な指標である住宅着工件数は月間100万件近くにまで上向き、消費全般の回復基調が鮮明になっている。ダウ平均株価も5年4か月ぶりに1万4000ドルを回復し、史上最高値を更新しようかという勢いです。米国はすでにリーマンショックを克服し、さらなる成長の段階に入ったと言っても過言ではない。ここ数年は中国市場での消費ばかりが注目されていますが、やはり日本製品の最大の消費国は米国。この米国の好景気の恩恵に与れる日本企業の株価は、まだまだ上昇すると見ていいでしょう」

◆メイド・イン・ジャパンにも明暗がくっきり◆

 となれば、伝統的な北米への輸出産業である自動車や電機業界の好況を予想しがちだが、ぐっちーさんの見立ては別のところにある。

「従来型の輸出産業はトレンドの移り変わりが激しいため、繁栄の長続きが期待できません。例えば、携帯で言うなら、かつて世界シェアトップだったノキアは数年で転落し、今やあのアップルとて盤石とは言えない。要するに、メイド・イン・ジャパンの中でも、他国に簡単にマネされない?オンリージャパン?とでもいうべき技術力やブランド力を持った会社を見つけなければならないと思います」 

 技術力の面でぐっちーさんが注目しているのがファナックとコマツ。いずれも消費者にはなじみの薄い製品を作る企業だ。

「実は、こういった?裏方的?な製品は圧倒的に日本の技術が強い。ファナックは産業用ロボットや工作機械用装置を作っているが世界トップシェア。コマツも高品質のショベルカーやブルドーザーを作り、世界中で利用されています」

 消費が増え経済が活性化すれば、両社の製品の需要も必然的に伸びるというのだ。一方、ブランド力の面では化粧品など。

「仏や伊などの高級ブランドは不況時でもずっと売れています。現在、米国をはじめとする海外で人気の日本ブランドといえば、資生堂、ファンケルなどの化粧品、さらにはユニクロ(ファーストリテイリング)などが挙げられます」

 同じメイド・イン・ジャパンであっても、勝ち組と負け組が出るというわけだ。

表

※表の掲載は企業コード順。株価は2月4日時点のもの。

ぐっちーさん

ぐっちーさん
■ベストセラー投資家

投資銀行家。1960年東京都生まれ。丸紅、モルガン・スタンレーなどを経て、ペンネームでの評論が人気に。『なぜ日本経済は世界最強と言われるのか』が10万部突破。