わが家に眠る”お宝”の見つけ方

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人が亡くなると、思い出の品、家具、衣類、生活用品などたくさんの物が残されます。遺品の整理を請け負う遺品整理士の博多愛子さんによれば、遺族から廃棄を頼まれた物の中に意外な価値あり品が隠れていることがあるそうです。あなたの家のガラクタの中にも”お宝”が眠っているかも?

――遺品整理士という仕事について教えてください

「私の会社では、不要品の回収や室内清掃などの業務を行っているのですが、最近は亡くなった方のご遺族の依頼で、故人の部屋の片付け、清掃、不要品の処分など遺品整理の仕事が増えています。それで、お客さまから安心して遺品整理をまかせていただけるようにと遺品整理士の資格を取得したんです」

高齢化社会の進展、核家族化などに代表される社会の変容によって、これまで遺族の手でなされていた故人の遺品整理が、遺品整理業者の手に委ねられるケースが多くなっているとか。しかし、業者の不法投棄や不当料金の請求なども少なくなく、このため顧客に安心を約束する遺品整理士の認定が始まったのだそうです。

――お客さまに対してはどのような心配りをされているのですか?

「遺品に対して、ご遺族は複雑な気持ちをお持ちです。不要と思えるものでも故人が残されたものですから、果たして捨ててしまって良いものか悩んだりします。そんな方のご相談に乗って、他のご家庭の場合はこんなふうにしてますよとお伝えしたり、気持ちの整理のお手伝いをするのも大切な仕事なんです」

――遺品というと日本刀や美術品などが連想されますが

「東京の場合は旧家が少ないので、美術品や骨とう品などはあまり出ません。日本刀には一度も出会ったことがありませんね。やはり家具や家電品、衣類、キッチン用品などが圧倒的に多いです。宝飾品や貴重品、美術品などはご遺族が最初に取り分けますから、私たちに処分がまかされることは少ないんです」

――処分をまかされたものはどうするんでしょう?

「環境や資源のことも考えて、できるだけリユース、リサイクルを心がけます。まだ使える家電品や家具などは古物商のマーケットに持ち込みます。リサイクルできないものは廃棄処分いたします」

――廃棄品の中に価値あるお宝が隠れていたり?

「古い家具にたまに価値あるものがありますね。例えば水屋箪笥とか。扉の付いた水屋家具が、ネットオークションで数万円の値が付いた記憶があります。ちなみに衣類にはそこまで価値がありません。買ったときは100万円はしたであろうミンクの毛皮のコートが出たときもありますが、デザインが古かったりといった理由で2万円にもなりませんでした」

――LPレコードなんかお金になりそうな気がしますが

「駄目ですね。レコードとかはマーケットでも引き取ってくれません」

――そのほかには何かお宝はありますか?

「Nゲージはお宝と言えるんじゃないですか。鉄道模型マニアがいるのでネットオークションに出すと確実に買い手が付きます。それから、意外なものに値が付いたりもしますよ」

――例えば?

「古い手巻きのレジスター、レトロな模様の入ったガラスの瓶などです」

――ガラスの瓶ですか?

「駄菓子を入れるような形で何を入れてたか私にも分かりませんが、ネットオークションでけっこう良い値がつきました。それから仁丹のケース、電気屋さんの店頭に飾られていたナショナル坊や、スーパーターボロボ……そんなものが売れました。結局、コレクターやマニアがいるものが、オークションで良い値段で売れるんです」

――それでは、ふだんからネットオークションを見ていらっしゃるのですか?

「はい、見てます。どんなものが換金できるのかがわかりますからね」

あなたも、物置を探せば眠っている不要品があるのではないでしょうか? その中にお宝を発見できるかもしれませんね。

profile

博多愛子(はかたあいこ)

「ごみ屋敷・遺品整理等スッキリ解決」をキャッチフレーズとするクリーンピース勤務。遺品整理士。