マーティン・スコセッシ、アンドリュー・ガーフィールド、渡辺謙

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マーティン・スコセッシ監督が長年温めてきた遠藤周作「沈黙」の映画化プロジェクトが、ようやく動き出した。米Varietyは、2014年6月のクランクインが決定し、主役には『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドが起用されると報じた。

遠藤周作の代表作である「沈黙」は、キリシタンが厳しく弾圧されていた江戸時代初期の長崎を舞台に、若いポルトガル人司祭の葛藤を通じ、信仰の意義とは何かを描いた歴史小説。第2回谷崎潤一郎賞を受賞し、1971年に篠田正浩監督によって映画化されている。

スコセッシ監督と同小説の出会いは、実に25年前の1988年に遡る。若い頃、カトリック神父の道を目指していた監督は、やはりキリスト教を題材にした『最後の誘惑』の制作過程で「沈黙」を読み、キリスト教の真髄を突いた簡潔なストーリーに感銘を受けたという。ただちに脚本に取り掛かり、主演にはダニエル・デイ・ルイス、ベニチオ・デル・トロ、ガエル・ガルシア・ベルナルらが浮上していたが、スケジュール上の問題で延期を余儀なくされ、制作会社に訴訟されるというトラブルも生じた。今回ようやく出資先を見つけ、25年越しの企画を実現にこぎつけたという。

主人公のロドリゲス司祭役には、新たに『アメイジング・スパイダーマン』のスパイダーマン役で知られるアンドリュー・ガーフィールドをキャスティング。『ソーシャルネットワーク』や、カズオ・イシグロ原作『わたしを離さないで』のトミー役でも高く評価される、注目の若手俳優を起用した。また、ロドリゲスと深く関わる日本人通訳を、ハリウッドでの活躍が目覚ましい渡辺謙が演じるほか、個性派俳優のイッセー尾形の出演も決まっている。

脚本はスコセッシ監督と『ギャング・オブ・ニューヨーク』のジェイ・コックス、製作には『Wolf of Wall Street(原題)』『ヒューゴの不思議な発明』でタグを組んだエマ・コスコフや、ヴィットリオ・チェッキ・ゴーリ、バーバラ・デ・フィーナ、ランドル・エメットらが名を連ねる。

『最後の誘惑』でキリストの殉教に斬新な解釈をもたらしたスコセッシ監督が、次回作でも存分に手腕を発揮してくれることを願いたい。(海外ドラマNAVI)



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