美人レポーターと学ぶ「株式投資」(8)--”NYダウ”と”日経平均”、連動してる?

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みなさん、こんにちは。フィスコリサーチレポーターの三井智映子です。

5月、爽やかな季節になりましたね。そんな5月ですが、『Sell in May and go away(5月のうちに売り抜けよう)』という格言をご存知ですが? これはアメリカの格言ですが、5月はヘッジファンドの換金売りが集中しやすいことから生まれたとされていて、実際にNYダウは例年、5月は下がる傾向にあります。それと連動しているのか、日経平均株価も下落傾向にあります。

ここでNYダウについて説明しておきますね。ニューヨークダウ平均株価は、ダウ・ジョーンズ社というアメリカのニュース通信社が算出していて、1896年に農業、鉱工業、輸送などの12銘柄による平均株価として開発したアメリカの株価指数です。日本ではニューヨーク株価指数やニューヨークダウなどと呼ばれているのはダウ工業株30種平均です(Dow Jones Industrial Average - DJIA)。

1928年からは現在の形の30銘柄から計算した平均株価となっています。「え? たったの30銘柄?」と思われるかもしれませんが、9,000以上の上場銘柄がある中の30種類の平均株価指数なのです。

正確に言うと、ダウ平均株価には、以下の3種類と、これらを合わせたダウ総合65種平均があります。

ダウ工業株30種平均



ダウ輸送株20種平均(輸送産業)



公共株15種平均(電気・ガスなどの公共事業)



ダウ平均株価には、ダウ・ジョーンズ社によって選ばれたアメリカの主要な企業の株価の平均値がリアルタイムで反映されます。選出された企業はアメリカ国内だけでなく世界的な優良企業であるといえます。ところでNYダウが上がると日経平均株価があがると言われていますが、一概には言えないようです。

確かにダウが上がれば楽観的観点から日経平均も上がることが多いですが、1990年から2010年頃までの20年間ダウはほぼ一貫して右肩上がり(100年に1度の不況により著しく下落しましたが翌年から回復してきました)。

一方、日経平均株価はほぼ一貫して右肩下がりだということで、「長期的に見ると連動しているとは言えないのでは?」と感じています。ただ、NYダウが上がっているとドル円でドル高円安になることが多く、円安だと日経平均が上がるという傾向はあるようです。

これも一概にはいえませんが、円安の方向に向かうと、輸出関連企業の業績回復につながり、株価が上がり、日経平均も上がるということで、連動している。という考え方もあるようです。確かに朝9時の寄り付きの段階では前日のNYの状況によって日経平均も上下しやすいのかな、と感じています。資金が株、債券、商品のいずれかにいくということで、NYで資金が株に流入していれば東京でも株に資金が集まるという考え方もあります。

NYダウではなく、CME日経平均先物と日経平均株価が連動しているという説もあります。CMEの正式名称はChicago Mercantile Exchange(シカゴ・マーカンタイル取引所)といいます。

以前シカゴにはCBOT(シカゴ商品取引所)という取引所もありましたが、2007年CMEに買収され、この合併によって世界最大の先物取引所が誕生しました。さらに2008年にはWTI原油先物を取り扱っていたNYMEX(ニューヨーク・マーカンタイル取引所)も買収しました。

5月3日のCMEのGLOBEX(先物取引システム)で、日経平均先物6月物が1万4,170円まで買われました。日本市場が連休に入る前の2日の日経平均株価1万3,694円を大きく上回っているので、その説に習えば日本の5月は売り抜けなくて良いようですね。ちなみに大証の日経平均先物6月物も4月26日に付けた直近の高値である1万4,040円を超えているようで、今年の5月は期待できるかもしれませんね。