船越英一郎と高良健吾が語る錦戸亮の印象とは?

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「図書館戦争」など作品が次々と映像化されている人気作家の有川浩。「ダ・ヴィンチ」のブック・オブ・ザ・イヤー2011で総合・恋愛ランキング第1位に選ばれた同名小説の映画化『県庁おもてなし課』が5月11日(土)より公開される。観光促進をテーマに、たくさんの愛が詰まった物語に仕上がった。そのなかで、清々しい親子愛を見せてくれた船越英一郎と高良健吾にインタビュー!共演の感想、主人公を演じた錦戸亮の印象までを聞いた。

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本作の舞台は高知県。県庁のおもてなし課に属する若手職員・掛水の成長を中心に、ふるさとを元気にしようとする人々の奮闘劇が描かれる。船越が演じるのは、異端児ゆえに県庁を追い出された過去を持つ伝説の県庁職員・清遠役。高良は、清遠の血のつながらない息子・吉門役を演じている。船越と高良の共演は、『白夜行』(10)以来となった。

船越は「『白夜行』の時は一緒のシーンがほとんどなくて、あまりしゃべれなかったんだよね。あの時、高良君演じる亮司は僕を殺そうとしたんだけどね(笑)」と振り返り、「今回は、撮影の合間に一緒にご飯を食べに行ったりできた。でも、皆でご飯に行っても、僕らふたりでいつもしゃべっていたよね」と高良に話しかける。すると、高良も笑顔を見せて、「ほとんど船越さんと話していました。映画の話や芝居の話をたくさんしてもらいました」と、すっかり打ち解けた様子だ。

ふるさとへの愛、親子愛、仕事への愛など、たくさんの愛が描かれる本作。ふたりをしっかりとつなげたのも、仕事への愛だったようだ。船越は「若い時は、自分の好きなジャンルだけにグッと行きがちなもの。でも、高良君は勉強家で、すごくグローバルな面を持っている。頼もしい俳優さんです」と信頼感を吐露。高良もこう思いを明かしてくれた。「船越さんと話をしていて、とても印象的だった言葉が『俺はオーバーに芝居をやっているんだ』と仰っていたこと。僕は以前、『リアルに、嘘のないように芝居をしよう』と思っていたんですが、最近では演じる際に、『ちゃんと嘘をつかなきゃいけない』と思うことがよくあるんです。今回僕は、船越さんと話していて、また改めて『良い嘘もある。ちゃんと嘘をつかなきゃ』と思いました」。

横で聞いていた船越は「これね、すごいことなんですよ。そこにたどりつくと、先がパァッと広がっていくから」と感心しきりだ。「僕たちには、役を生きるのと同時に、役回りを演じなければいけない瞬間もある。作品によっては、自分のポジションなど色々なものを背負って演じなければいけないので。盲目的にリアルに演じなければと思っていると、その壁が立ちはだかる時が必ず来るんです。そのことに今から気付いて、自分の中に取り込んでおくことは、すごく大事なことだと思う」。

主人公の掛水役に扮するのが、関ジャニ∞の錦戸だ。頼りないが、真っ直ぐでひたむきな青年を爽やかに演じている。清遠と吉門は、掛水にとって頼もしい相談相手だ。高良は「この映画を見ると、本当に錦戸さんが素敵だなと思うんです」と語る。船越も「掛水というのは、本当に汚れていない、ピュアな男で。堀北真希ちゃん演じる多紀ちゃんとの恋愛模様も、すごくはがゆいしね(笑)!でもそれをナチュラルに、彼らが実際に存在するように演じている。錦戸君だって20代後半になって、これまでに色々なものを背負って生きているはず。それを全く見せずに、掛水役をきちんと演じ切ったのは本当に素晴らしいと思う」。

「若い世代との仕事は刺激になる」と船越。「僕の若い頃とはまた違うアプローチを、若い俳優さんがしてくる。それはとても刺激になることです。若い人たちが『こういう音でやろう!』とポンと音を出したら、そこに僕も『よし!』と入っていく。その共有がとても楽しい」。高良も「船越さんには、それこそ親子のように思う気持ちがあるのかもしれません。先輩方のお芝居を見ていると、とても堂々とされているので、僕もとても刺激になります」と充実の表情を見せた。

父親のような眼差しを見せる船越に、真っ直ぐに飛び込んでいこうとする高良。男同士の何とも心地良い空気が流れる。確かな絆を深めた『県庁おもてなし課』で、彼らの親子役を楽しんでほしい。【取材・文/成田おり枝】