ディストピアと化した世界を驚がくの映像で描き出すSFサスペンス

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人々がマインド・コントロールによって支配された絶望的な近未来を描く、ロシア発のSFサスペンス・アクション「ブランデッド」(5月10日からTSUTAYAでDVDレンタル開始)のジェイミー・ブラッドショー監督が、同作のテーマについて激白。これにあわせて、巨大な看板が謎のモンスターに“トランスフォーム”する特別映像が公開された。

同作は、企業の電子広告で埋め尽くされた近未来のモスクワを舞台に、広告マンのミーシャが、未知の生命体が混入した広告を使って人々を洗脳しようとしている巨大企業の陰謀に気づき、たったひとりで立ち向っていく姿を描く。「戦場のピアニスト」のエド・ストッパードが主人公ミーシャ、「88ミニッツ」のリーリー・ソビエスキーがヒロインに扮するほか、陰謀のカギを握るキーマン役として、名優マックス・フォン・シドーが出演している。

洗脳の仕掛けが広告の中に組み込まれているという設定ながら、ブラッドショー監督は「マーケティングに対する批評として描いたつもりはない」と言う。「これはとてもダークな幻覚の世界を行く、難解な旅。ダークだけれども、それは今私たちが住む(現実の)世界そのものでもある」と明かし、「僕には、人々が自分たちの住む世界に疑問を抱いていないように思える。そう生きることを皆選んでいるんだろうね」とシニカルな言葉を寄せている。

近未来を舞台に人々の背後で支配が進み、それに主人公が気づくという物語は、フィリップ・K・ディックのSF小説群や、ウォシャウスキー姉弟監督の「マトリックス」、そしてジョン・カーペンター監督の「ゼイリブ」をイメージさせる。ブラッドショー監督は、「影響は受けている。カーペンターは素晴らしい監督だし、『ゼイリブ』はとても力のある映画」と同作からの影響を大いに認める。そして、「しかし、『ゼイリブ』の頃から世界は大きく変わった。僕はこの映画を、休日に気軽に見られるような楽しいスリラーで、かつ人々を考えさせるようなものにしたいと思った。そのために自分でも見たこともないような、グラフィカルでパワフルなものを盛り込んだんだ」と語っている。

監督がそう語る「ブランデッド」の見どころ、企業の看板がまがまがしいモンスターに変貌を遂げるシーンは、公開された特別動画で確認できる。巨大なビンの看板が虫にも似たモンスターに変形し、高層ビルを這い上がるという、劇中でも注目のシーンだ。DVD「ブランデッド」は、5月10日よりTSUTAYAにて独占レンタル開始。セル版は6月26日発売。

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