若手女優・三吉彩花が初主演

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若手女優・三吉彩花が初主演を飾る映画「旅立ちの島唄 十五の春」の東京プレミアが5月8日、都内のホールで行われ、三吉をはじめ、両親役の大竹しのぶと小林薫、吉田康弘監督が舞台挨拶に立った。三吉は、「(エンドロールに)名前が上がってきてやっと実感した。こんな素敵な出会いの中で初主演というすごく良い経験ができて、もっともっとお芝居をやりたいなと思うきっかけになった作品」と胸を張った。

沖縄本島から東へ360キロ離れた絶海の孤島・南大東島には高校がなく、中学を卒業して進学する若者たちが毎年島から旅立っていく。島唄グループ「ボロジノ娘」でリーダーを務める優奈(三吉)も、二人暮らしの父親と離れる不安や寂しさを抱えながら、家族と島への思いを胸に島を巣立っていく。

実際の「ボロジノ娘」として三線と島唄の練習に励んだ三吉は、メンバーから「いつも“優奈ねえ”って呼ばれていて、休憩中もずっと一緒だったし、妹がたくさんできたみたいでうれしかった。東京に帰る時には手紙とプレゼントをくれて『行ってほしくない!』って泣いちゃったり、すごく素直でかわいかった」と絆(きずな)を深めた。また、ベテランの大竹と小林との共演は「すっごい緊張した。この2人が両親で自分が主演ということに、大丈夫なんだろうかと思っていた。学ぶこともたくさんあった現場で、ご一緒できてすごくうれしかった」と感謝の気持ちを述べた。

南大東島のドキュメンタリーを見て映画化を決意したという吉田監督は、「晴ればかりじゃない曇り空の沖縄も表現したかった。離島には家族が離れ離れに生きなければならない宿命があるけど、それは日本全国どこにでもあること。物理的な距離は心の距離ではなく、離れて感じることもある。家族と離れている人たちへのエールになればうれしい」と語った。吉田監督のデビュー作「キトキト!」にも出演した大竹は、「『早く次撮ってえ』って言っていて6年経っちゃった。今回もそれぞれが人生を抱えている家族の物語ですごくいいなと思った。みんながヨッシー(吉田監督)のために全力投球でワンカットワンカット丁寧に撮ったので、心に届いたらうれしい」。ひとり島に取り残される父親を演じた小林は、「父親って寂しいなと思った。父と娘って微妙な距離感で、すっと娘に近づけない。父親って損だな、はかない存在だなとつくづく思った」と嘆いていた。

12日に控える母の日を前に、三吉から大竹にサプライズで100本のカーネーションの花束がプレゼントされた。ますますいじけた小林にも、「私はお父さんを悲しませるような娘ではない」と泡盛用の琉球グラスと花束をプレゼントし、小林は照れながらもうれしそうな表情を浮かべていた。

「旅立ちの島唄 十五の春」は沖縄で先行上映中、5月18日から全国で公開。

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