就職活動が大学3年の3月からに! どう思う?

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大学生の就職活動の解禁日が2016年卒から「大学3年生の3月」になり、採用期間が短縮されることになりました。ニュースなどを見ると、学生や大学側も「3年生まで勉強に集中できる」と歓迎する声が多いようですが、自らも就職活動を潜り抜けてきた社会人のみなさんは、どんなふうに受け止めているのでしょう? マイナビニュース会員500人に聞いてみました。

Q.新卒採用の就職情報の解禁日が大学3年次の3月になることが決まりました。賛成ですか、反対ですか?
賛成......65.8%
反対......34.2%

6割以上の人が賛成しており、社会人のみなさんの間でも、就職活動期間の短縮はおおむね肯定的に受け止められているようです。では、賛成派、反対派ともに、その理由を紹介しましょう。

【賛成派】
・「私の時は就活のスタートが早すぎて、勉学がおろそかになってしまったので」(女性/28歳/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「(就職活動は)正直、学業の邪魔。補助金・学費をドブに捨てさせている」(男性/24歳/人材派遣・人材紹介/その他)
・「就職活動が早まる傾向にあると、まだやりたいことが見つからない段階で決めなくてはならないので」(女性/24歳/金融・証券/事務系専門職)
・「就職活動前に留学したり、充分に学ぶ時間が取れるから」(女性/24歳/情報・IT・営業職)
・「学生時代の半分を就職活動に使うなんて馬鹿げている」(女性/25歳/情報・IT/秘書・アシスタント職)
・「3年次の勉強にしっかり取り組めるから。就職についても深く考える時間ができる」(女性/25歳/ホテル・旅行・アミューズメント/その他)

【反対派】
・「公務員と併願する時、選考時期が重なるから」(女性/28歳/医療・福祉/事務系専門職)
・「就活期間は長いほどよい。いろんな会社を見ることができるし、自己分析を通して自分と向き合えるから」(女性/33歳/その他/事務系専門職)
・「時間が限られてくるので、第一志望の会社とそれ以外の会社の採用試験の日程が重なってしまったり、競争率も上がって負担が増える気がします」(女性/22歳/医薬品・化粧品/クリエイティブ職)
・「活動期間が短くなることで、いろいろな職種に出合えるチャンスを減らす」(男性/31歳/情報・IT/営業職)
・「むしろ4月以降は卒業研究の時期であり、そこに就活時期がずれ込むのは本末転倒」(男性/25歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)
・「卒論に集中できないから」(女性/28歳/学校・教育関連/事務系専門職)


賛成派の多くが、就職活動が短縮されることで、「本来の目的である学業に専念できる時間が増える」ことを理由に挙げていました。とはいえ、反対派の中からも、逆に4年生から取り組む卒論や卒業研究への影響を心配する声がありました。

現在の解禁日は大学3年生の12月1日。早い人は7月からOB・OG訪問やインターンシップなどを始めています。3年生から専門分野の勉強が本格的に始まることを考えれば、早い時期からの就職活動は、本来の目的である学業の妨げになっていることは確か。でも一方で、就職活動期間が長ければ、それだけ多くの企業や職種に出合えるチャンスが増えるというメリットもありますよね。

賛成派の意見も、反対派の意見も、納得できるものばかり。そもそも、賛成派にも反対派にも「問題の根本的な解決になっていない」との指摘がありました。「学業よりも就職活動のほうが大事になってしまうのは本末転倒。4月入社なら、1月くらいからの活動でもよさそう」(女性/32歳/商社・卸/秘書・アシスタント職)や、「新卒でなくても構わない、という雰囲気になれば、大学時代や卒業後にもっといろんな体験ができると思う」(女性/31歳/その他/その他)という提言は、しごくまっとうな意見だと思います。学生時代は、学業はもちろん、学生時代にしかできない体験を存分にしておくことが、社会人になってからもプラスになるはず。改正するのなら、時期を少しずらすだけでなく、大学生活の後半が就職活動のためだけになってしまっている現状を根本的に改善する方策も考えてもらいたいものです。

文●木下洋子(エフスタイル)
調査期間:2013年4月12日〜13日
アンケート対象:マイナビニュース会員
集計対象数:500人(インターネットログイン式アンケート)