故郷のある人注目!実家が?田舎〞の相続、どうしますか?
地方出身者にとって悩ましいのは、両親が故郷に残した不動産の相続。地方の相続問題や田舎暮らしに詳しいジャーナリストに実情を聞いた。


地方自治体の?街おこし〞「空き家バンク」を活用
地方は東京に比べて土地価格が安いので、税制改正が実施されても、相続税を納める必要が出てくるケースはさほど増えないと思います。

しかし、地方の土地や建物は、山間部などの不便な場所に位置するものほど売りにくく、現金化して母親や兄弟で分け合うことが困難な場合も多々あります。

そんなとき、売れないのであれば、誰かに貸して家賃収入を分け合うのも一法です。?田舎暮らし〞に憧れる都会の人が地方の家を借りるニーズは少なくありません。しかし、あまりにも辺ぴな場所にあったり、老朽化が進んでいる物件は、家賃をそれほど高く設定できないので、不動産会社が積極的に仲介してくれないことも多いようです。

買い手や借り手を見つけるために利用できるサービスのひとつとして、市町村などの地方自治体が?街おこし〞のも一環として運営している「空き家バンク」があります。

全国の4分の1ほどの市町村が運営しており、登録すればネットを通じて物件情報を全国に紹介してもらえます。自治体によっては、宅建業者などに委託して仲介するサービスを提供しています。「空き家バンク」に登録しても、買い手や借り手が見つかるまでに数年かかることもあるようです。しかし、何もしないで放置しておくよりも、利用できるサービスはとことん利用したほうが賢明だといえるのではないでしょうか。

三星 雅人(MASATO MITSUBOSHI)
ジャーナリスト

マネー雑誌編集長などを経て独立。ジャーナリストとして主に相続、保険、金融記事を執筆。NHK『あさイチ』ほか、新聞、雑誌で解説も行なう。著書に『田舎の家のたたみ方』(メディアファクトリー)などがある。




この記事は「WEBネットマネー2013年5月号」に掲載されたものです。