今ほど、コミュニケーション能力を求められている時代はかつてなかったかもしれません。実際に若者を中心として、この能力が低下しているのかは定かではありませんが、携帯電話やインターネットの普及で、コミュニケーションの質が変わっていることは間違いないでしょう。

 著者の佐々木圭一さんは広告会社に入社し、「たまたま」コピーライターとして配属。「モノを伝えるのが仕事」なのにこれが大の苦手で、ストレスから激太りしたそうです。そんな佐々木さんが日本人コピーライターで初めて米国広告賞で金賞を受賞するまでになった理由は、「伝え方にはシンプルな技術がある」「感動的なコトバは、つくることができる」ことを発見したから。

 たとえば、職場で気になる彼女(彼)をデートに誘うとき。相手が自分に興味がない場合は、「デートしてください」とストレートに言っては、断られる可能性は大です。これは、あなたのメリットでしかないからです。では、「相手の好きなこと」を誘い文句に挿入したらどうでしょうか。たとえば「驚くほど旨いパスタどう?」。「驚くほど」旨いってどれくらいなの?と興味をそそられる人は多いでしょう。誘ったほうとしては、先ほどのセリフ同様、デートが目的なのですが、相手にとっては食べたことのない、とんでもなくおいしいものが食べられるチャンスに生まれ変わるのです。

 恋愛の相談で、「自分の感情を相手にぶつけてみろ」とか、「とりあえず当たって砕けろ」と他人は言うものですが、なんの技術もなく突進したら、砕け散ってしまうこともあります。

 だから、佐々木さんはこう言います。まず、「自分の頭の中をそのままコトバにしない」こと。そして、「相手の頭の中を想像」し、「相手のメリットと一致するお願いをつくる」こと。これが、カギです。

 メリットという言葉を使うとある種のいやらしさを感じる人もいるかもしれませんが、相手も自分も気持ちよく、何かを成し遂げられるなら、こんなにいいことはありません。先ほどの例で言うなら、相手の女性も信じられないくらいおいしいパスタに出会えれば、それだけで来た甲斐があったと思ってくれるはず。次につなげられるかどうかは、あなた次第ですが...。



『伝え方が9割』
 著者:佐々木 圭一
 出版社:ダイヤモンド社
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