銀座ママが見た、女に「しょぼい」と思われがちな男の特徴

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■虚勢を張るほど、「小さく」見える

器が小さいなと思える男性は、まずお酒の飲み方でわかります。たとえば、部下を連れてきてお酒を頼むとき、相手の好みを聞くことなく、勝手にどんどんオーダーして「このチーズにはこのワインが合う」「これが一番うまいから飲め」と独断で決めて相手に飲ませる方。昔なら上司の言うことは絶対だったでしょうが、部下だからといって相手の意見を聞かず「俺の酒が飲めないのか」と無理強いするような飲み方をする男性は女から見て、男らしいとも魅力的だとも思えません。お店の女の子に対しての振る舞いについても同じことが言えます。

こういった方はえてして、上下関係でしか相手を見ることができないんですね。連れてきた女性部下に対して、正社員と派遣社員をあからさまに差別する方も困りものです。

ひと昔前から考えると、部下や女性がついていきたい男のタイプも様変わりしています。終身雇用や年功序列など旧来のシステムが壊れた今、「上司の俺についてこい」と言うだけでは誰もついてきません。こういう方は、一見強いように見えても、実は自分の弱みを悟られたくなくて強がっているだけで、本当は弱い男性だとお見受けします。

常に肩書や権力を振りかざして強がる方は、精神的に余裕がないのでしょう。そういう方は、何か困ったことがあって助けようと誰かが手を差し伸べてくれているときでも、その手を自分で振り払ってしまいます。手を結べば、何倍もの力を発揮できることがわからないのでしょう。今は、肩書の力ではなく自分で周りを巻き込み、自然に組織を回し、チームで仕事をしていく時代です。それができずに虚勢を張れば張るほど、女から見たら器が小さく見えるだけ。

逆に器の大きいと思える男とは、弱みを隠さない方といえるかもしれません。一般に男性は「俺はなんでもできる」と誇示したいところがあり、弱みを見せたがらない生き物。しかし、あえて弱い部分を見せる方もいます。チームの仕事を成功させるため、弱い部分を見せて、そこを部下の方たちに補ってもらうのです。

本当に賢い男性は、妙な自己顕示欲で自分を誇示するのでなく、たとえ目下であっても相手の立場に立ち、相手を守り立てていくことができる方ではないでしょうか。こういう方は仕事においても、無用な争いはあえて避け、失敗は全部自分のせいで、成功は部下のおかげと言い切れる方です。部下を信頼し、本当の意味で部下にも愛されていないとそうはなれません。

無用な争いを避けるという意味では、お食事をご一緒したときなど、聞かれてもいないのに食べ物の好き嫌いを「あれもダメこれもダメ」とあからさまに口に出す方は子供っぽく見えますよね。メモで伝えるほうがいいときもあるし、黙って残すという選択肢もあるはずですが、結局、周りに気を使わせてしまうんです。

服装のTPOをわきまえない方も考えものです。たとえゴルフ帰りでも、銀座のクラブへ来るときは一応フォーマルな場と考えて、ポロシャツの上からジャケットを1枚羽織るという気遣いがある方は素敵ですよね。結局、相手に対していい印象を与えないのは自分にとっての損なのですから。

ある程度、年配で地位もある方から絵文字やデコメをやたら使ったメールをいただいてもいい印象は受けません。メールに限らずですが、わからないなら調べるなり、詳しい人に相談するなりすればいいと思うんですが、それがなかなかできないんでしょうね。

結局そういう方は、会話の内容にも深みが乏しいのです。インターネットに書いてあったことをそのまま、自分の話として得意そうに話したりされる。ネットは情報源としては便利ですが、大切なのは人の意見も取り入れながら自分で考え、そこに書かれていない本当の答えを見つけていくことではないでしょうか。それができない方は器が小さいと感じますね。

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銀座クラブ ふたご屋 ママ 
ますい志保
鎌倉市北鎌倉生まれ。1992年、明治大学文学部卒。94年、銀座に会員制クラブふたご屋をオープン。『いい男の条件』『赤い蝶々』など著書多数。

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(銀座クラブ ふたご屋 ママ ますい志保 構成=鈴木優子 撮影=大沢尚芳)