社員に囲まれる南壮一郎氏(前から2列目、右から4番目)

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何をやるかではなく、誰とやるかが大切ーーこんな言葉を聞いたことはないでしょうか。
仕事のデキる人ほど、一緒にプロジェクトを進めていく仲間の存在を大事にしています。

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仕事はひとりでは進めていけないもの。自分が苦手な分野は得意な仲間に任せ、仲間の苦手な分野は自分が引き受ける。仕事はそうやって回っていくから成り立つのです。プロジェクトが上手くいかない場合は、まずは仲間との関係性を見直した方がいいのかも知れません。

■仲間に恵まれず苦労した経験から学んだ「仲間づくりの方法」とは

そんな仲間との関係に悩んでしまったときに、読んでおきたいビジネス本『ともに戦える「仲間」のつくり方』と出会いました。日本初の求職者課金型転職サイト「ビズリーチ」ができるまでの山あり谷ありのストーリーが、小説のようなタッチで描かれています。ビジネス本とは思えないくらい、引き込まれてしまう内容となっています。

著者で株式会社ビズリーチ代表取締役・南壮一郎氏は、ビズリーチを立ち上げるまでに、システム開発をしてくれるエンジニア探しに奔走するも、何人ものエンジニアから“拒否”されてしまいます。はっきりと「あなたとは仕事をしたくない」と言い渡されることも。あるとき「仲間になろうと言われても、ただあなたに利用されるだけのような気がしてしまって。それって本当に仲間といえますか?」という言葉に心をえぐられた経験から、本当の仲間とは何なのか考えるようになりました。

収められているのは、現在のビズリーチが形になる前から現在まで、ビズリーチを作って支えてきた創業メンバーたちとのストーリー。仲間の探し方から、仲間と問題を乗り越えていく方法まで、ビズリーチの歴史にもとづいて描かれています。仲間との関係性に悩んでいる人に限らず、新規事業を作りたい人にもぴったりな内容。南氏に「仲間づくりのステップ」について、エッセンスを教えていただきました。

■仲間づくり前半〜「仕事は仲間とするもの」と考えよう〜

(1)まずは巻き込まれてみる
何でも自分一人でやろうとしていないでしょうか? 極端な「自前主義」は、夢を遠ざけてしまうこともあるということを心がけておきましょう。

(2)会う人すべてに夢を語って、仲間を探す
「仲よくなってから夢を語る」のではなく、「夢を語るから仲間が集まる」というように意識を変えましょう。価値観が違うからといって、あなたのやりたいことを理解してくれないとは限りません。今まで付き合いがなかったタイプの人からヒントがもたらされることもあると心得て。

(3)ニーズを聞き出し、仲間に誘う
やりたいことと、一緒にやりたい仲間を探すための「アンテナ」を立てているでしょうか? 見過ごしてしまった情報にチャンスがある可能性はないでしょうか? チャンスをチャンスと気づくための情報収集を心がけましょう。

■仲間づくり後半〜仲間と「強み」を補強し合って進もう〜

(4)仲間の言葉を信じて、限界を超える
周りにいる仲間の言葉を、聴き逃していないでしょうか? そこには自分が成長するヒントも、チームの問題を解決するヒントもある可能性があります。自分の思い込みで拒絶するのではなく、まずはオープンマインドで受け止めましょう。

(5)仲間の心を動かして、信頼関係を築く
信頼する仲間に、自らの想いをすべてさらけ出せているでしょうか? できないことを認めることで、「最後は自分でやればいい」という自前主義を打ち崩すことができます。

(6)仲間と一緒に成長する
仲間とは、「何でもあり」ではありません。仲間に巻き込むことも巻き込まれることも、双方に責任を生み、守るべき約束を生みます。その約束を果たすことについて、意識してみましょう。それは、あなたに新たな成長の機会を与えてくれるはずです。

(7)仲間と任せ合って、最強のチームへ
仲間にはなくて、あなたにはある「強み」は何でしょうか? この部分なら誰にも負けない、そう思える分野に集中して、仲間に「背中を預ける」ことで、プロジェクトは加速度的に進むはずです。

「ビジネスモデル、すなわち『何をやるか』にばかりこだわってはいないでしょうか? 『何をするか』『何をしたいか』は、そのまま『誰と一緒にするか』につながっています」と南氏。「仲間力」を身につけたい人は手にとってみてはいかがでしょうか。


著者プロフィール
南壮一郎さん
株式会社ビズリーチ代表取締役。2007年に株式会社ビズリーチを創業。2009年にはエグゼクティブ向けの転職市場に特化した日本初の「求職者課金型」転職サイト「ビズリーチ」を開設。ビジネスプロフェッショナル19万人、企業980社、各業界に精通したヘッドハンター900人(2013年4月現在)の三者を最適かつ効率的にマッチングするプラットフォームを提供。2010年にはビズリーチ社内で、プレミアム・アウトレットをイメージしたECサイト「LUXA(ルクサ)」を立ち上げ、その後、分社化した株式会社ルクサの代表取締役も兼任。海外事業の指揮も執り、2012年10月、シンガポールを拠点とするビズリーチのアジア版「RegionUP」を立ち上げる。

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