殺人鬼フレディことロバート・イングランドに直撃インタビュー!

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1980年代といえば、『13日の金曜日』シリーズのジェイソン、『ハロウィン』シリーズのブギーマンなど、数々の殺人鬼が暴れまくったホラー黄金期。なかでも、『エルム街の悪夢』シリーズのフレディは、新鮮な驚きを持ってホラーファンに迎え入れられた人気キャラクターだ。この度、ファン交流イベント「ハリウッド・コレクターズ・コンベンションNo.2」に参加するために、フレディ役を演じ続けてきたロバート・イングランドが来日!直撃インタビューで今なお色褪せぬ、フレディの魅力に迫った。

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『エルム街の悪夢』は、1984年にスタートした傑作ホラーシリーズ。赤と緑のストライプのセーター、焼けただれた顔に、鉄の爪を持ったフレディは人の夢に巣食う殺人鬼だ。会うなり、「今夜、眠るまでが君の平穏な時間だよ」と笑顔を見せたロバート。堂々としたたたずまい、持ち前のサービス精神は、まさにフレディそのもの!演じた自身としては、フレディの魅力をどう感じているのだろう。「これまでにもたくさんの殺人鬼が登場した。でも、フレディと彼らの一番の違いは、フレディは、人の夢の中や想像の中で実在する殺人鬼だという点だね。当時としては、非常に新しい存在だったと思うよ。寝ない人間というのは、絶対にいないだろう?そこが恐怖への最大のギミックなんだ」。

1作目のメガホンを取ったのは、『スクリーム』シリーズのヒットでも知られるウェス・クレイヴン監督だ。本作も監督の知性とユーモアが存分に感じられる傑作となっている。「フレディは、DVDやブルーレイなど、新しいメディアができるごとに、新しいファンを獲得していると思う」とロバートは語る。

フレディが世代を超えて愛される理由について、こう答えてくれた。「フレディというのは、人の弱みに徹底的につけこむヤツなんだ。たとえば、君が誰かに恋をしているとすれば、その恋心をいじり倒すのさ(笑)!そして、フレディは復讐をすることに関して、決して悪びれないヤツだ。普通は、復讐する時には葛藤したり、躊躇したりするよね。でも、フレディはしつこく復讐し続ける。しかもユーモアのセンスを持ってね(笑)。非常に反社会的なキャラクターなんだけれど、それは人々の反社会的な側面を反映しているとも言える。それはある種、普遍的な一面だからこそ、多くのファンを獲得し続けているんだと思う」。

『フレディVSジェイソン』(03)では、永遠のライバル、ジェイソンと激しい死闘を繰り広げ、最恐の座を競い合った。ロバートは「あれは最高だったね」と振り返った。「非常に良くできたポップカルチャーの混合ミックスだったよ。ジェイソンとフレディ、マイケル・マイヤーズ(ブギーマン)が戦ったとしたら、どうやって戦って、誰が一番強いのかと想像するのは、とにかく楽しいものだろう?フレディとジェイソンを戦わせるというアイデアも、クリエイターたちの間では、以前から出されていたものなんだ。でも、なかなか納得のいく脚本ができ上がらなくて。結局、僕がフレディを演じた最後の作品としてでき上がったわけさ」。

「『フレディVSジェイソン』の映画から、グラフィックノベルができても良いくらい、最高の仕上がりだったと思う」とロバート。今でも、ドラマ「スーパーナチュラル」をはじめ、精力的に俳優活動を行っている。フレディのエネルギーの源は人々の恐怖心だったが、63才になったロバートにとって活力となっているものは?「僕は俳優だけれど、僕自身、世界中の俳優や映画の大ファンなんだ。小さい頃には、母親の影響で早川雪洲の映画をよく見ていたよ。大学時代には、学校に劇場があって、世界中の映画を大きなスクリーンで見ることができた。その当時出会った、『赤ひげ』(65)、『用心棒』(61)など黒澤(明)映画は大好きだ!今でこそ便利になって、家庭でDVDを楽しめたりするが、大きなスクリーンでたくさんの人と映画に触れ合うことは、僕にとって大事な糧になっている。いつの時代も、映画が僕の一部となり、そこからパワーをもらってきたんだよ」。

フレディに扮したロバート・イングランドは、知的で優しい笑顔を持ったジェントルマンだった。5月5日(日)・6(月)に、九段下のホテルグランドパレスで開催される「ハリウッド・コレクターズ・コンベンションNo.2」では、彼がサイン会や撮影会も行うという。「日本のファンとの交流を楽しみにしている」というから、是非ともこの貴重な機会をお見逃しなく!【取材・文/成田おり枝】