インテルのパウロ・アウジリオSD(スポーツディレクター)が先週、スペインを訪問した。まずはマドリッド、次にバルセロナだ。チャンピオンズリーグ(CL)準決勝のためでもあるが、補強に向けた調査のためでもある。バルセロナDFマルティン・モントーヤとDFマルク・バルトラに名前は、すでに挙がっていた。だが、新たに出てきたのが、レアル・マドリーMFルカ・モドリッチだ。

モドリッチはインテルが何年も前から気に入っている選手だ。獲得は難しいだろうが、情報を尋ねるのに料金はかからない。そして、インテルは、代理人に対してそれをやったのだ。モドリッチとマテオ・コバチッチによるクロアチア代表コンビを、インテルでもつくるというのが構想である。

モドリッチは2012年、年俸500万ユーロ(約6億4000万円)以上の5年契約でレアルに加入。クラブはトッテナムに3000万ユーロ(約38億4000万円)を支払っている。つまり、彼を獲得するのはまったく簡単ではないということだ。だが…。

モドリッチ獲得を強く望んだのは、今季末に退任する方向へ向かっているジョゼ・モウリーニョ監督だ。モドリッチ自身、今季は輝くことができなかった。レアルの次期指揮官と言われるパリ・サンジェルマン(PSG)のカルロ・アンチェロッティ監督は、MFマルコ・ヴェッラッティの獲得を望んでいると見られ、フランス『レキップ』によれば、代理人がマドリッド入りするともいう。

レアルでは絶対売却不可能とは考えられていないのかもしれない。一方で、新生インテルにとっては完璧な人材だ。先日の打診が「また話しましょう」となる可能性はある。レンタル移籍という形から、交渉がスタートするかもしれない。