オリジナル版はチープな死霊たちが怖さよりもユニークに感じられたが…(『死霊のはらわた』)

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所詮、リメイクはリメイク、オリジナルを超えられるものはできない…などと言われるが、それでも毎年数多くのリメイク作が作られ、公開される。人気の高いホラーというジャンルにおいても、その傾向は見られ、今年も数多くのリメイク作が公開される。だが、これまでの傾向と異なる点がひとつ、いわゆるホラー映画史を彩ったエポックメイキング的な作品が数多くリメイクされるのだ。

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まず、5月3日(金)から公開されるのが、『死霊のはらわた』。森の別荘で見つけた書物により死霊を復活させてしまった男女が体験する恐怖を描いたもので、85年公開のオリジナル版は『オズ はじまりの戦い』(公開中)の監督、サム・ライミの長編デビュー作であり、スプラッターブームを巻き起こした1作として知られる。

秋に公開される『キャリー』は、いじめられっ子の少女が、とある事件をきっかけに恐ろしい力を発揮させ、周囲の人々を恐怖に陥れるというもの。原作は“モダン・ホラーの帝王”の異名を持つ作家、スティーブン・キングの処女作だった。また、初夏公開予定の『マニアック』は、ニューヨークで殺した女性の頭皮を収集する殺人鬼の恐怖を描いたもので、82年公開のオリジナル版はトム・サヴィーニが特殊メイクを手がけた一作だった。

今回のこれらのリメイク作の共通の特徴は、どの作品も一流のスタッフやキャストが参加していること。『死霊のはらわた』は、サム・ライミが製作・脚本に、オリジナル版で主演を務めたブルース・キャンベルが脚本に加え、キャストの一人として参加している。また、『キャリー』はヒロインをクロエ・グレース・モレッツが、その狂信的な母親をジュリアン・ムーアが演じ、『マニアック』では『ロード・オブ・ザ・リング』のフロド役でおなじみのイライジャ・ウッドが殺人鬼役に扮している。

また、リメイクとは少し異なるが、ホラー界の巨匠トビー・フーパーのデビュー作で、殺人鬼レザーフェイスが暴れまわる『悪魔のいけにえ』(74)の続編『テキサス・チェーンソー3D(原題)』が全米では1月に公開され(日本公開は未定)、サム・ライミのプロデュースによる『ポルターガイスト』(82)のリメイク版の製作も決定した(日本公開は未定)。

近年は『パラノーマル・アクティビティ』(10)や『グレイヴ・エンカウンターズ』(12)のようなファウンドフッテージものが流行しているが、今回のリメイク作をきっかけに、後世に語り継がれるようなホラー映画の名作たちに再びスポットが当たるきっかけになるかもしれない。【トライワークス】