風水では「鬼門」は存在しない!?【オフィスで役立つ『風水』基礎知識】

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今回は「風水」と「家相」についての、基本的な見解を述べておきたいと思います。

北東を示す「鬼門」という言葉に代表される家相学は、大昔に大陸から伝わった古い風水が、日本独自の味付けで変形して今に伝えられているものと言えるでしょう。

それゆえに似ているところも多いですが、決定的に違う部分も少なからずあります。

例えば家相学では、北東を鬼門と呼び、凶方位として完全否定しますが、風水では対応が違います。

その時々によって、そしてその人によって、吉凶方位は変わります。つまり風水において絶対的な凶方向などは存在しないのです。

悪いなら悪いなりに、その理論体系に従って改善策を施すというのが、風水の基本姿勢であります。

そもそも、鬼門の「鬼」という生き物、アレは北東方位を指す「丑寅」という言葉から、「牛」の角と「虎」のパンツをはいた化け物を怖いものの象徴として作り上げたイメージです。

時は奈良時代、時の権力者に、ある教団が取り入るために、考え出した概念のようです。

それがあまりにも強烈だったため、「鬼」は一般にも広まり、鬼門という言葉も、日本独自のものとして強烈に根付いたのでしょう。

ですから、伝統的な中国風水では、鬼門という言葉はそもそも存在しません。

もし、鬼門がどうこうと言っている方がいたら、風水師ではなく「家相」の先生であるということですね(どちらを支持するかはあなた次第です)。

さて、この北東方位ですが、実はこの20年(180年周期の第8運・2004〜2023年)は大いに結構な時期。

日本列島が北東から南西にかけて斜めに横たわっている地形であることからも、よい気を受けやすい期間なのです。

そこで、北東という方位の基本的な性質について、わたくしたちが覚えておくべきことがあります。

それは、「はじまりとおわりの境目にある」ことの象徴、ということです。

季節で言えば、晩冬〜初春、時間帯で言うならば、丑寅(陰の気に支配される夜が終わり、朝の陽の気が始まる時間帯)を表し、総合的には「一時的な停滞」「相続」「変化の兆し」を司る方位ということになります。

いかがでしょう?

思い当たることはありませんか?

リーマンショック、東日本大震災による経済の停滞、しかしそこから立ち上がろうとする大きな変化の兆し。次の時代へ向けて、耐えがたきに耐え準備をしている時期、ではないでしょうか?

逆に、iPhoneをはじめとするモバイルネット端末など、少し前には考えもつかなかった技術が全世界中に広まり、新たなインフラとして整備されるなど、未来への劇的な変化への準備期間でもありましょう。

話がそれてしまいましたが、風水のような古代の知恵を、こうして現代の事象に当てはめてみても、なかなかに深い洞察が得られることがおわかりになったかと思います。

次回からは、いよいよ実際の仕事の現場(オフィス)で簡単に取り入れられる風水のエッセンスを、お伝えしていきます。