今年の1月から2月の間に行われた「みえ県民意識調査」によれば、日ごろ抱いている幸福感を10点満点で答える項目において、三重県民の平均幸福感は6.68点となり、昨年の平均を0.12点上回りました。全体の約7割が5点から8点と回答しており、8点が全体の24.1%で最も多く、次に7点(18.4%)、5点(18.1%)とのこと。これは同様の調査をしている県よりも高い水準で、三重県民の幸福感が高いことがわかります。

 三重県は平成24年度に策定した「みえ県民力ビジョン」において、「県民力でめざす『幸福実感日本一』の三重」を基本理念として掲げており、幸福感の調査もこの一環で行いました。また、同調査によれば未婚者より既婚者の幸福感が高く、幸福感が高まるために必要なのは「家族との助け合い」と考える人が多いようです。

 「幸福だから笑うのではない。笑うから幸福なのだ」という言葉を残したのは、『幸福論』の著者として有名なフランスの哲学者、アランことエミール=オーギュスト・シャルティエ。日本の高等学校に相当するリセで教師をし、平和思想を持ちながら人々の幸福を望んだ彼が今も生きていたら、現代の人々の生活は彼の目にどのように映るのでしょうか。

 書籍『アラン教授の世界一幸せになれる授業』は、ノンフィクション作家でアラン研究家の上之二郎さんが、アランの幸福論から得た学びを現代にあわせて書き記した本。そのなかで上之さんは、幸福について次のように語っています。

 「アランは"幸福は行動のなかにある"と言っています。ネガティブな気分に身を任せて引きこもったり、うずくまっていればいるほど不幸を育ててしまいます。でもスキップしながら悲しいことを考えることはできないように、行動は情念が想像力の力を得て大きく育っていくことを阻止することができるのです」

 辛いことがあっても少し視点を変えたり、何か別のことに取り組むことによって、苦しみは軽減されるのだと上之さん。またアランも「眠れない人はあくびのフリをすればいい。しかし、眠れないひとは考えるのに忙しくて"フリをする"などということは想像もしない」と『幸福論』のなかで語り、幸福は自分次第であると指摘しています。仕事、人間関係、恋愛と、人はそれぞれに様々な悩みを抱えていますが、一つひとつに向き合いすぎて気が滅入ってしまうよりも、少し楽観的に構えているほうが上手くいくのかもしれません。



『アラン教授の世界一幸せになれる授業』
 著者:上之二郎
 出版社:アスコム
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