激しさを増す内戦のなかで、愛をよみがえらせていく2人/[c]2011 GK Films, LLC. All Rights Reserved.

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アンジェリーナ・ジョリーが監督を務め、2011年にアメリカで公開された『In the Land of Blood and Honey』が、『最愛の大地』というタイトルで8月10日(土)から新宿ピカデリー他で全国公開されることが決まった。

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アンジーは2007年に中編ドキュメンタリーを監督したことはあるが、長編の劇映画の監督はこれが初めて。1990年代のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を背景にした恋愛ドラマで、収容所に送られて尊厳を貶められる女性が、かつて恋人だった将校から肖像画を描くという任務を与えられ、2人の愛が再燃していくというストーリーだ。

実際にアンジーがボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で被害に遭った女性たちの話を聞き、どうしても映画にしなければいけないと決意したことが製作のきっかけとなった。彼女は「人間の盾として使われ、ひどく痛めつけられた女性の話を聞き、人として女性として貶められた彼女たちの気持ちにどれだけ寄り添えられるか不安だったが、これは私でなくては描ききれないと感じた」と語っている。監督のみならず自ら脚本を務めており、並々ならぬ意欲がうかがえる。

女性団体から、本作での女性に対する扱いに対し強烈な批判も上がったが、彼女は単身でその団体に乗り込み、映画の説明に出向いたという。「この映画で起きていることは現実にあったこと。虐げられた人がいるという事実を共通認識にしなければ、歴史は繰り返す。そのことが彼女たちに伝わったと思う」。

アンジーといえば、積極的なボランティア活動や、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の親善大使も務めていることでも知られている。セクシーな魅力だけではない、真摯に社会を見詰める彼女のもう一つの側面が見られそうだ。【Movie Walker】