「風水」は「占い」にあらず【オフィスで役立つ『風水』基礎知識】

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「風水」ときいて、あなたはどんなことをイメージしますか? やはり「黄色い財布」でしょうか(笑)。いずれにせよ、何か占いのような、あやしげな想像をされた方は多いと思います(特に男性に)。

実はわたくしもそのうちの一人でした。

しかし、仕事(わたくしは文具・事務用品店に勤めています)でオフィスのレイアウトなどに携わるうちに、経営者の方に風水や家相を気にされる方が非常に多いことに気付き、自分でも少しかじってみたのです。

すると、驚いたことに、中国の伝統的な風水というのは、もともと抱いていたあやしいイメージとは程遠い、立派な「学問」でした。

「統計学」「心理学」そして「科学」。

当時(古代中国)の学術の粋を集めた最先端の学問体系が、風水だということがわかったのです。

もちろん、占い的な要素が全くないというわけではありません。

風水師は、鑑定の中で風水だけを使って見立てることはしません。

東洋五術と呼ばれる総合的なシステムを使って鑑定していくわけですが、その中には「卜(ボク)」と呼ばれる占術群もあります。

どうしようもなく行き詰まって判断がつかないときに、天に決めてもらうというイメージです。

確かに、経営者の方などは毎日が判断の連続ですから、そういう時もありますよね。

ですから、わたくしはこれはこれで必要な術だとは思っています。

さて、風水はその東洋五術のなかで「相」に分類されます。

「相」というのは、ものの形や状態から、吉凶を判断する方法です。手相や人相、印相や名相(姓名判断)と同じカテゴリーになりますね。

その中身は、先人たちが仮説⇒検証を数千年間繰り返してきた、膨大な統計学の結晶といえます。

例えば「こういう土地に家を建て替えたら快適になった」「この方角に便所を作ったら、○○年生まれの人が病気になりやすい」など、生活の中での細かな、本当に細かなデータの集積なんですね。

その中で法則性を見出し、徐々に体系的にまとめられたのが、今日まで続く伝統的な中国風水です。

仮説⇒検証⇒法則化、まさに現代科学のやり方と、まったく同じことを、ずーっと昔から、時間をかけてやってきたというわけです。

そして、風水は「空間」についての「相」を扱う学問。

土地や建物の吉凶をジャッジする、現代風に言うならば「総合環境学」というイメージでお考えいただければよろしいかと思います。

次回は、よく風水と混同される「家相」との違いについてお伝えします。