こんな言葉もアナタがいえばセクハラに?

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同じことをしてもセクハラといわれる人と、いわれない人がいます。大ざっぱな傾向として「人望があり、仕事ができて、おしゃれで、容姿が爽やかで、家庭を大事にしている」男性は、きわどい性的なジョークを口にしても、女性から嫌われることはありません。

逆に「人望がなく、仕事ができず、おしゃれではなく、容姿が脂ぎっていて、不倫の噂がある」男性は、ほんのちょっとしたこと(たとえば、女子社員に入れてもらったコーヒーを「おいしいね」と褒めただけ)でも、セクハラの疑いをかけられてしまいます。

ですから、多くの男性がまずやるべきことは、自問自答して自分の立ち位置を確認することです。つまり「普段から円滑なコミュニケーションを心掛けているか」「仕事はできるか」「おしゃれに気を使っているか」などを点検し、どれだけのポイントを稼いでいるかで「自分に許される性的表現の限度」を設定するのです。

といっても、自分を客観的に見るのは難しいもの。多少は自信があっても、ハードルを高くしておくに越したことはありません。まして「自分はポイントが低い」と自覚したなら、あえて地雷原には踏み込まないことが大切です。

立ち位置を確認する際に、まず気をつけなければいけないのは清潔感。口臭、加齢臭はNGです。

■大切なのは爽やかさ

「おしゃれ」については、判定するのは男性本人ではなく、あくまでも職場の女性だということを忘れないでください。たとえば雑誌「LEON」が勧めるような“ちょい不良(ワル)”のファッションをマネしてしまったら逆効果。

香水も、いやらしさを連想させるのでNGです。大切なのは爽やかさを演出すること。香りをつけるとしても、石鹸の香りにとどめておきましょう。

いやらしさといえば、最悪なのは「不倫の噂」です。給湯室や化粧室で「A部長は受付のBさんと廊下の隅でいつもひそひそ話をしている。2人はあやしい」という噂が流れてしまうと、女性たちのあなたを見る目はとたんに険しくなります。

最近は同じ職場に正社員と派遣社員・パート社員が混在するようになっています。彼女らは往々にして仲がよくありません。そういう職場で、不用意に一方の肩を持つと「C部長が派遣のDさんと職場の外で会っているのを見た。男女の仲に違いない」と、あらぬ噂を立てられてしまうかもしれません。そうなると、ちょっとしたことでもセクハラと見られてしまうでしょう。

さて、以上のような点に気をつけて「爽やかな、できるオヤジ」に変身できたとしても、もちろん何をしても許されるわけではありません。とりわけ次のような言動には気をつけましょう。

たとえば「今日の服はおしゃれだね。お出かけ用?」などといった、プライベートに踏み込む発言です。

もっとまずいのが「昨日と同じ服だね」という服装チェック。深い意味はなかったとしても、女性のほうは「昨夜は恋人のところに泊まったのかな?」と、嫌みをいわれたように感じます。

「なんだか今日はイライラしているなあ。生理?」

などは、完全なセクハラの例。誰であろうと許されません。「今日は化粧が濃いね」もNGです。

テレビの人気タレントや、韓流ドラマのようにブームになっているものを、上から目線で「くだらない」とけなすのも絶対にダメ。といって、流行りものにおもねる態度もよくありません。

セクハラについて書かれた本はたくさんあります。とりあえず1冊読んでみて、セクハラに関しての常識を身につけておくといいでしょう。インターネットにも、セクハラについて書かれたサイトはたくさんあります。

ざっと目を通してみると、思い当たることはあるはずです。そして、「危険だな」と思ったら、よけいなことは口にしないのが賢明でしょう。

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恋人・夫婦仲相談所所長 二松まゆみ
夫婦仲、恋仲に悩む女性会員1万3000人を集め、「ニッポンの夫婦仲・結婚」を真剣に考えるコミュニティを展開。対面相談サロンも設ける。近著『夫とは、したくない。』(ブックマン社)。

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(恋人・夫婦仲相談所所長 二松まゆみ 構成=久保田正志 撮影=的野弘路)