タイ南部トラン県のトラン駅。タイの鉄道駅に時刻表はあっても頼りにしている人はいない。バンコクの中央駅にさえ、数時間遅れで到着するのは普通だ。途中駅での定刻通りの発着は奇跡とも言える。【撮影/『DACO』編集部】

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バンコク発ビジネス・生活情報誌『DACO』編集部のタイ人経理部長、ブン(女性)が日タイの架け橋となるべく日本人からの質問に答えます。

読者からの相談:タイ人にうまく場所を尋ねられない
(前略)小職の困りごとです。
1.場所の尋ね方
 タイ人に場所を尋ねても大半の人が答えられないか、外国人だから面倒なのか、正確な回答がありません。だれにどうやって尋ねると一番効率がよく、正しい情報が得られるのでしょうか?
 地図を見せてもタイ語で書いても、だめなんだーよーね……。
2.到着したのに駅のアナウンスがないこと
 小職、鉄道の旅が好きで利用しますが、次の駅名や到着したのにアナウンスがなく困ることが多いです。車掌さんや隣の人に知らせてもらって難を逃れています。
 なんとかならないでしょうか?                        (四天王寺)


【ブンからの回答】

だれにどう尋ねるか

 一番頼りになるのは町のバイクタクシーです。その次には古い店構えの商店主でしょうか。

 尋ねるときにまず微笑みながら、「すいません」のタイ語「コートー・クラップ(男)/コートー・カー(女)」を合掌しながら明るく言えば、相手も合掌をし返してグッとこちらの言うことに集中してくれます。合掌する・しないでまったく態度が変わりますよ。

 ほかに、聞く相手が年下でも、年長者に対して使う「ピー」や、「おじさん」を意味する「ナー」、お母さんを意味する「メー」に、「クラップ」か「カー」をつけて繰り返し呼びかけると親身になって聞いてくれます。

 教えてもらったら「ありがとう」のタイ語「コープ・クン」を。そして知らないと言われても「コープ・クン」を言うこと。そうすれば、その人がほかの人に聞いてくれる可能性が増します。

到着駅のアナウンス

 国鉄のホットライン1690番に確認したところ、列車内で「次は○○駅」というアナウンスは一切ないことがわかりました。

 ただ1等、2等の寝台車両では、ベッドメイクしてくれる職員に、目的の駅が近づいたら知らせてくれるよう頼むことができるそうです。

 寝台車のない3等車両では、乗り合わせた乗客同士の連帯感が強いため、隣や前の座席の人とすぐ親しくなります。「どこまで行くのですか」と話のきっかけに事欠きません。そうして親しくなって、お互いに気を付け合うんです。

 なぜ車内アナウンスがないのかを追求しましたところ、「切符をチェックしに来る職員やベッドメイクする人に頼めばいいから」という回答。コミュニケーションを大事にするということでしょう。

 さて駅構内のアナウンスですが、さきほどバンスー駅に電話しましたら偶然アナウンス係の方が出て、「じゃ、ちょっと聞いてなさい」と言われ耳をすませていますと、「□□発○○行き△△号がまもなくやってきます。気をつけてください」。

 列車が駅に着き、乗客が乗り降りしている間はアナウンスなし。
 
 しばらくして「まもなく出発します。乗り降りはやめてください。こちらバンスー駅。○○行き△△号、次は……」と停車する2つの先の駅までアナウンスしていました。

 到着駅の名前は列車の出発時にしか言わないのですね。

(文・撮影/『DACO』編集部)