盛岡冷麺や煎餅も自分で作れる! 岩手県「盛岡手づくり村」で伝統工芸三昧
岩手の伝統的な食べ物を作る工房もある。まずは「南部煎餅」。小麦粉をこねてゴマをまぶし、型に入れて堅く焼き上げた煎餅で、淡白な味わいの中にもゴマと塩の独特な風味のある岩手名物だ。
南部煎餅は南北朝時代の頃、当地の長谷寺を訪れた南朝の長慶天皇に焼いて差し上げたのがルーツとする説もあるが、一方で物悲しいエピソードも。ヤマセの吹くこの地は冷害に襲われることが度々あったが、ヒエ、アワ、ソバの粉を使った南部煎餅が救荒食として、みちのくの人々の命をつないできたというのである。
ちなみに、5月3日から6日にかけては、「盛岡手づくり村」で「2013盛岡手づくり村スプリングフェア」が開催される。この期間には、郷土芸能団体らによるステージショーや、盛岡特産品ブランドの販売などが行われ、いつもにパワーアップしてバラエティに富んだ手作り体験ができるんだとか!
岩手の観光どころと言えば、奥州藤原氏の栄華を今に伝える平泉中尊寺をイメージする人も多いだろう。また、『遠野物語』の里、遠野や宮沢賢治の花巻も根強い人気がある。岩手に足を運んだなら、そららに加えて「盛岡手づくり村」に立ち寄りつつ、古の技術を肌で感じてみるのはいかがだろうか。