キューブリック幻のデビュー作「恐怖と欲望」の一場面

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巨匠スタンリー・キューブリック監督が「非情の罠」以前に撮った幻の劇場映画デビュー作「恐怖と欲望」が、5月3日に日本公開される。

「恐怖と欲望」はわずかなキャストとスタッフ、低予算で1953年に製作された自主制作映画で、爆撃を受け敵地の森へ墜落した4人の兵士と、地元の女性との関係を描いた。「非情の罠」「ジョーズ2」のハロルド・サックラーが脚本を担当した。

公開時は批評家などからは好評だったものの、完璧主義者として知られるキューブリックは本作を「アマチュアの仕事」と気に入らず、プリントをすべて買占め封印してしまった。そのため、キューブリックファンの間では“幻の作品”だったが、昨年3月にニューヨークのリンカーン・センターで行われた特集上映で上映され、大きな話題となった。2013年現在、残されたプリントはわずか1本で、現在ニューヨーク・ロチェスターのコダック・アーカイブに保管されているという。

キューブリック作品をひも解く上で、重要な作品と位置付けられているお宝映画を劇場で見られるまたとないチャンスだ。「恐怖と欲望」は、5月3日からオーディトリウム渋谷ほか全国で順次公開。

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