ダスティン・ホフマンの初監督作としても注目の『カルテット!人生のオペラハウス』/[c]Headline Pictures (Quartet) Limited and the British Broadcasting Corporation 2012

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不気味な少女とホラー作品の相性が良いように、映画には王道の組み合わせというものがある。ここ最近、新たな王道として注目を浴びているのが、老人と音楽を組み合わせたパターンだ。それらの中から3つの作品をピックアップして紹介しよう。

【写真を見る】4人の俳優の実年齢を合計するとなんと298歳!(『カルテット!人生のオペラハウス』)

1つ目は、かつてのスター音楽家たちが、彼らの暮らす老人ホームを閉鎖から救うべく、再び舞台に立つまでを描いた『カルテット!人生のオペラハウス』(公開中)。2つ目は、ガンを宣告された妻に代わり、72歳の夫が合唱に初挑戦する『アンコール!!』(6月28日公開)。そして3つ目は、完璧なハーモニーを奏でるベテラン音楽家たちの四重奏団が、ある事件をきっかけに少しずつ運命を狂わせていく姿をとらえた『25年目の弦楽四重奏』(7月6日公開)だ。いずれも老人+音楽というテーマを軸に、人生の喜びと哀しみを描いた感動作となっている。

老人と音楽をテーマにした映画と言えば、これまでにも『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(99)や『ヤング@ハート』(08)など、実在する老ミュージシャンを扱ったドキュメンタリーが公開されてきた。今回紹介した3作はいずれもフィクションだが、音楽というモチーフを組み込むことで、老人たちの背負っている物語が一段と輝いて見える点は変わらない。そこには音楽の魔法とでも言うべき不思議な力があるのだ。

新たな定番ジャンルとなりつつある老人+音楽の感動ドラマ。その魅力が凝縮された3作品を、是非とも見比べてみてほしい。【トライワークス】