<つるやオープン 最終日◇28日◇山の原ゴルフクラブ山の原コース(6,793ヤード・パー71)>
 尾崎将司の“エージシュート”で幕を開けた今年の「つるやオープン」。最高のお祭りを締めくくったのは、尾崎にも負けない可能性を秘めた21歳だった。首位と2打差の2位タイで最終日をスタートした松山英樹が、トータル18アンダーまでスコアを伸ばし逆転でプロ転向後初勝利を飾った。プロ転向2戦目での優勝はJGTOが発足した1999年以降では最短記録となる。
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 「優勝することだけを考えていました」。デービッド・オー(米国)との激しい伸ばし合いの末にトータル17アンダーで並んで迎えた最終18番。松山の放った175ヤードのセカンドショットはピン右手前1.5メートルにピタリとついた。先に打ったオーのバーディパットは外れ、決まれば優勝の266ストローク目。「今日はあの距離が微妙だったので余計ドキドキしたし、外したらプレーオフとか、決めたいとか色々考えていた」。この4日間、何度もカップに蹴られた入れ頃外し頃。慎重にフックラインを読みきって沈めると、2度大きく拳を振り下ろした。
 今大会開幕前からショットに不安を抱え、スタート前には駆けつけた東北福祉大の阿部靖彦監督に「調子悪い」とこぼしていた。それでも、1番ティショットを会心の当たりでスタートすると「今日は大丈夫だと安心した」と手ごたえを確信。前半はパッティングに苦しみリードを許す展開が続いたが、きっかけをつかんだのは終盤の16番。「第2ラウンドも下からパットを決めていたので、パッとラインが読めた」と8メートルのスライスラインを完璧なタッチで放り込むと、不安を抱えていたパッティングに自信を取り戻した。
 完全にスイッチが入った松山は、17番パー5ではセカンドを奥に外しファーストパットを反対側のカラーにオーバーさせたが、返しの3メートルをねじ込みバーディ。そして、18番もしびれるパットを確かなストロークで決めて4連続バーディ締め。「4日間で一番良かった」というショットとパッティングが最後の最後で噛み合い、劇的な逆転劇を完結させた。
 アマ時代の2011年に「三井住友VISA太平洋マスターズ」で優勝しているとはいえ、プロになってから初の優勝争い。さすがの怪物ルーキーにも緊張はあった。「優勝は去年夏の日本学生(ゴルフ選手権)以来なので、どうやって勝つんですかねとかキャディと話していた。今日勝てなかったらもう勝てないんじゃないかとか」。傍目には淡々とプレーを続けているように見えたが、心の中はプレッシャーと戦い続けた18ホールだった。
 将来は海外進出を見据える21歳。それだけに、このプロ2戦目での優勝はあくまで通過点だ。優勝の余韻もそのままに、明日からは「中日クラウンズ」の舞台である名古屋ゴルフクラブ・和合コースで練習ラウンドをスタートする。「10位タイ、優勝と来て予選落ちはいただけないので、明日から調整して調子に乗らないように頑張りたい」。この日羽織ったのはくしくもマスターズカラーのグリーンジャケット。日本人初のメジャー制覇へ怪物伝説が加速していく。
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