山中伊知郎レッズコラム2010
▼なにかがへんだ
どうも、スムーズに見えて、ちょっと微妙にポイントがズレたような感じの一日だった。
ほら、仕事でもよくあるでしょ、思いのほか、早く仕事が片付いたと思いきや、肝心のところにミスがあって、全部やり直し、みたいな。

私も、この前、ある本を出版する際、全部校正を終えて印刷も済ませ、もう大丈夫、と安心したら、何と文中の著者の名前が間違っていて、すべて印刷し直した、なんてことがあった。ま、そこまでヒドくはないが、なんか、家を出て、埼スタに向かうあたりから、
「へんだな、どうもどこか間違ってるぞ」

と、頭の中を「?」が駆け巡り始めた。

いい天気だったでしょ。風は強いと行っても、まあ、冬服を着るまでもないと、春服で出発したのはいいけれど、行けば行くほど不安な気分になる。けっこう肌寒いから。

で、埼スタに到着して、不安は的中だ。もう試合途中から、冬かと思うくらいに寒くて仕方ない。

いつものようにMDPを買おうとしたら、引換券の方を残して、すべて売り切れたっていうのも予想外だったのだが、じゃもそんなに売れたのなら、確実に4万5千人くらい入ったのかと思いきや、3万7千人台だったのも、予想外。

こういうところも、微妙にポイントがズレているのだ。

どうしたんだろ? MDPの印刷部数が減っているのか、それとも、観客数の割に買う人の割合が多かったのか?

▼微妙な雰囲気になる圧倒的ボールキープ率
ハーフタイムの、例のボールキープ率とか発表するのも、場内を微妙な雰囲気にさせる。レッズのキープ率が66%とか出てたけど、つまりはボールを3分2のはキープしてて、押しまくってるのに点が入ってない、ってことでしょ。あれで、「よし、ボールは支配してる」って喜んでるサポーターはいない。

実際、チャンスの連続で、よくあれだけ点が入らないな、とイライラしてたし、あの数字は、イライラを倍増させてくれたね。

そして、すべてを決定づけた、縦パス一本のバレーのワンチャンスシュート。

興梠や宇賀神がどれだけ走り回っても、マルシオがどこまでゴールに迫っても、0点は0点か。負けは負けか。何か、「仕事は済んだはずなのに、著者の名前間違ってたぞ」的な、後味の悪い喪失感が残る。

それに、とにかく寒い。また、なぜ、午後5時スタートなんて、中途半端な時間設定をしたんだろう。3時スタートなら、ここまで冷えて来なかったし、7時スタートなら、逆に寒いのを覚悟して、最初から冬服で固めてきた。

ここも微妙にズレてるな、と考えつつ、帰り、日暮れ道を自転車を走らせていたら、落ちていた木の枝をタイヤがふんづけ、パンクしたか、とヒヤヒヤした。

さいごまで微妙にズレた1日だった。


山中伊知郎

昭和29年生まれ。93年のJリーグ開幕時から、シーズンチケットでレッズを見続けている。職業はライター。
昨年7月に、『「心の病」は腸を診れば治る!? 長崎発☆東洋医学医師 田中保郎の挑戦』を出し、増刷が決定。腸を良くすれば、「うつ病」「拒食症」などの「心の病」も治る、という本だ。出版元は自身が社長をつとめる「山中企画」。
今年に入り、山中企画では『「腸」整体師になろう』『腸を愛する習慣』と立て続けに「腸」の本を出し、4月には「田中保郎」シリーズの第二弾『人の心は腸にあり 長崎発☆東洋医学医師 田中保郎の挑戦2』を出した。ちなみにその田中医師、3月18日(月)の『主治医が見つかる診療所』(テレビ東京系 午後8時)に出演し、大反響。
6月上旬、『いかレスラー』『ズラ刑事』などを作った「バカ映画の巨匠」河崎実監督の本も出版予定。タイトルは『河崎実監督の絶対やせる爆笑痛快人生読本』だ。
山中企画以外では、5月10日、「山中伊知郎・著」として、ぺりかん社で『自衛官になるには』が出る。
また、ホームでレッズの試合がある日を除く毎週水曜午後7時から、ニコニコ動画で「山中企画ちゃんねる」という放送も流している。「おっさんコーナー」として、毎回、知り合いのオッサンをゲストに呼んでしゃべっているのだ。ちなみに5月1日のゲストは浅草芸人の歴史に詳しいライターの中山涙さん。