『図書館戦争』でヒロインを演じた榮倉奈々

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純愛をうたうラブストーリーよりも、『図書館戦争』(4月27公開)の方が何倍も胸がキュンキュンする。

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有川浩の人気小説を映画化した本作は、タイトルどおり、アクション映画のイメージが先行するが、実は、岡田准一扮する図書隊の教官・堂上篤と、榮倉奈々扮する図書隊員・笠原郁の純愛も丁寧に織り込まれた、女性にイチオシの映画でもある。ヒロインを務めた榮倉にインタビューし、ツンデレシーンの撮影秘話を聞いた。

図書隊とは、政府の武力による検閲から本を守る防衛組織のこと。笠原郁は、高校時代に読みたい本と自分を守ってくれた図書隊員に憧れ、女性初の図書特殊部隊(ライブラリータスクフォース)の隊員となる。鬼教官の堂上は、郁を容赦なく鍛えつつも、陰で見守っていく。最初に原作を読んだ時の感想はこうだ。「題名からは内容が全く想像できませんでした。読み進めるうちに、ファンタジーだし、“正化”という時代もないのに、そこに本当に図書隊がいるような錯覚を起こすくらい、登場人物の豊かさに引きこまれました」。

胸キュンシーンについてはどう思ったのか。「本作には、女子の妄想というか、女子の理想を叶えてくれるようなシーンがたくさんあります。テントのシーンとかを演じている時は、普通に恥ずかしかったです」。

テントのシーンとは、すさまじい暴風雨の中、郁と堂上がふたりでテントに入るシーンのことだ。「外はいつも使う雨降らしの機械の他、5mくらいある巨大な扇風機で風を起こして撮影しました。その後、テント内のシーンは、一人用のテントなのですごく狭いんです。テントのファスナーをちょっと開けて、そこからカメラを出して撮っていました」。

至近距離での二人芝居について「恥ずかしかったです」と告白する榮倉。「岡田さんのセリフとかも、なかなか日常では言わない言葉だったりしたので、余計にそう思ったのかもしれないです。ちょっとした気配や視線も感じるので、それを観客目線で受ける私は、やっぱり相当恥ずかしかったです」。

堂上と郁とのなかなか進展しないツンデレな恋については、「純粋で良いですね。打算がないというか、ふたりとも予期せぬ、すごく自然な恋愛だなと。条件とかを考えたりしないところが素敵。良い恋愛で羨ましいです」と語った。

最後に、本作の見どころについて聞いた。「それぞれタスクフォースの人たちが、ただ撃ち合うのではなく、戦っている人たちの背景にもちゃんと家族がいたり、日常生活があるというのがわかるんです。ほんの一瞬の目配せや仕草、アクションからそれらが伝わってきました。岡田さんが、タスクフォースの人たちとコミュニケーションを取っていたのは、こういうことだったのかと。そういうアクションは見ていて気持ちが良かったし、ただ技を見せ合うだけのシーンではなかったので、佐藤監督もすごいと思いました」。

お互いに意識しながらも、なかなか進展しないツンデレな恋と、ダイナミックなアクションという、2つの柱がしっかりと描かれた『図書館戦争』。堂上と郁だけではなく、それぞれの人間模様も丁寧に織り込まれ、ときめきとスリルの両方が目一杯感じられる新鮮なエンターテインメント大作に仕上がった。【取材・文/山崎伸子】