株式投資で、少ない元手で大きなリターンを狙うなら、まず思い浮かぶのが信用取引だが、それ以上のレバレッジ(てこの原理)で日経平均株価を取引できるのが「株365」だ。FXをはじめとした証拠金取引のプロフェッショナルとして知られる陳アソシエイツ代表・陳満咲杜氏が、その活用術を解説する。

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「株365」とは、取引所に上場する株価指数先物取引である。証拠金を業者に預託し、日経平均株価を筆頭に、各国市場の株価指数の価格に基づいて差金決済での取引を行なうCFD(差金決済取引)のひとつだ。

 金融商品としてのメリットは、CFDならではの自由度の高さにある。まず、株の信用取引やFXのように「買い」だけでなく「売り」からでも取引をスタートできる。たとえば日経平均株価が売却時よりも下がり、そこで買い戻せば下落した分が利益となる。

 また、証拠金取引であるため、少額な資金で、より大きなリターンを狙うことが可能。証拠金の基準額は毎週見直されるが、レバレッジは平均20〜30倍。最低3万円程度の証拠金があれば、100万円程度の資金で投資するのと同じ効果を得られる。加えて1日の取引回数に制限がないため、資金効率は非常に高い。

 さらに、8時30分から翌日の6時まで(米国市場のサマータイム適用期間は翌5時まで)、ほぼ1日中トレードが可能。たとえ国内が祝日でも、米国市場がオープンしていれば、日経平均株価を取引することができる。

 以上のように、株365にはさまざまな特徴やメリットがあるが、当然、実際の取引にあたっては注意すべき点がある。なんといっても、ハイリスク&ハイリターンである点だ。

 最大レバレッジはFX(25倍)と同程度の倍率となっているが、為替市場と比べて株式市場のボラティリティ(値動き幅)は大きい。つまり、FX以上に大きな利益が狙える半面、大きな損失を被る可能性もあるのだ。

 株365は“両刃の剣”であり、より繊細なリスクコントロールを必要とされることを十分に意識したい。したがって「いまは株価が上昇しているから、もっと大儲けできるだろう」といった安易な気持ちで取引をするのは、止めた方がいいだろう。

 株365の「日経225証拠金取引」では、買いポジションを保有していると、資金調達コストに相当する金利を支払うことになるが、月末ごとに日経平均株価に採用されている銘柄の配当金を受け取ることができる。

 昨年1年間の実績では2万〜4万円程度の投資金額で年間2万円の配当がもらえた計算となり、非常に効率の良い金融商品であるとする向きもある。しかし、私はこうした考え方は疑問だ。

 というのも、ボラティリティが高い金融商品はあまり長期保有すべきではない。配当金を超える損失が生じるケースは頻繁に起こる。やはり、短期売買で差益を狙うのが基本戦略となるだろう。

※マネーポスト2013年春号