中国大手検索サイト百度の掲示板に「中国の隣国はなぜこんなにも反中なのか?」というスレッドが立てられ、スレ主の質問に対して中国人ネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。

 スレ主は、モンゴルも非常に中国を敵視しているし、ロシアは歴史を見れば明らかであり、北朝鮮は中国を利用しているだけのようで、ベトナム、日本、ミャンマー、インドなど、隣国はどこも反中だと嘆いている。

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 スレ主の質問に対して、「体制の問題だ」、「隣国はわれわれが領土泥棒だと叫んでいる。それに中国は外国に投資しても自分たちだけが儲ける。これで恨まれないほうがおかしい」、「脅威なんだろ。国家間には利益問題しかない」などの理由が挙げられた。

 また、例を挙げて説明するユーザーもおり、「もし近所に、見た感じはとても温厚そうな人なのに家の中が銃だらけだったら、オレもこのご近所さんにはかなり気を付けるぜ」と、近年、中国が軍拡を進めていることを示唆するコメントがあった。

 しかし、「いつかわが中国はかつての栄光を取り戻し、中華民族は大いなる復興を遂げるであろう。その時、東南アジア諸国は再びわが国の属国となるのだ」という強気の主張や、「平和的に台頭した大国なんて今までなかったからだ」と中国が盛んに述べる平和的台頭を揶揄(やゆ)するコメントもあった。

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 スレ主は「中国の周りは反中国家ばかり」と主張しているが、その理由は中国自身にあることは明白だ。拡張戦略を取る中国は国境を接する国の大半と何らかの領土問題を抱えている。

 また、アフリカ諸国との関係においても、現地に援助や投資を行う一方で、現地の人びとから雇用を奪い、得られる利益を現地に還元しないことから、現地では中国に対する不満が高まっている。(編集担当:畠山栄)