デビュー30年を迎えたことに感謝する永瀬正敏

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坂口安吾の小説「戦争と一人の女」「続戦争と一人の女」を映画化した官能文芸ドラマ「戦争と一人の女」が4月27日、全国7館で封切られ、主演の江口のりこ、永瀬正敏、村上淳、柄本明、井上淳一監督、寺脇研プロデューサーは、メイン館となる東京・テアトル新宿で舞台挨拶に立った。

今年でデビュー30周年を迎えた永瀬は、「僕はちょうど1983年の2月、ここで相米慎二監督と人生初めての舞台挨拶に立った。この映画はデビュー30年目の初めての公開作で、思いの込もった記念すべき作品。僕がここに立てるのも皆さんのおかげ。ありがとうございます」と感謝を述べた。また、安吾を模した野村役を演じ「天国の坂口安吾さんと安吾さんの奥さん、ご子息に本当に感謝している」と深く一礼した。

村上はそんな永瀬を見て、「永瀬君の背中を見て育った。声から佇まいまですごいあこがれだった」と羨望の眼差(まなざ)し。また、100年の歴史をもつ京都・松竹撮影所での撮影を振り返り、「数々の名作がここで撮られていたんだって思うと、これからも大事に残していってほしいなと思った」。自身の出演作をあまり見ないという江口も、「2回見て、2回目の方が面白かった。だから2回見てほしい(笑)」と絶妙にアピールしていた。

寺脇氏は、「東京でもミニシアターが減っているけど、地方はもっと苦しい状態にある。このような映画を作ったことで映画界に一石を投じたつもりではあるけど、松竹撮影所などをもっと若手に開放できるように、二石も三石も投じていきたい」と意欲を燃やした。そして、28日に33歳の誕生日を迎える江口に、井上監督からサプライズでケーキがプレゼントされ、会場は温かい拍手に包まれた。

第2次世界大戦末期から終戦後の東京を舞台に、不感症の元娼婦の女(江口)、退廃した日々を過ごす作家の野村(永瀬)、中国戦線で片腕を失い帰還した大平(村上淳)の3人が、戦争に翻弄されながらも欲望のままに生きていく姿を描く。

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