[文春]「マクドナルドの中国産鶏肉が危ない!」


最近の中国産食材に関する記事を読んでいると、あきらめに近い気持ちが湧いてくる。外食する際、料理のメニューに産地が記されていることなど、ほとんどない。世の中が不況になり、外食産業もダンピング合戦が盛んになっている。すこしでも安いメニューを提供しようと思ったら、まずは食材の値段を抑えることになる。そこで中国産食材の登場だ。


■中国の養鶏場で起きていること


綿密な取材で定評のあるジャーナリストの奥野修司氏とともに、週刊文春が今週も中国産食材に関する記事を掲載している。タイトルはマクドナルドに向いているが、記事の内容は、中国産鶏肉を使っているすべての外食産業に適用されるものである。では、なぜマクドナルドであり、中国産鶏肉の何が問題なのだろう。


今年の1月、中国のネットに「河南大用食品グループが、病気で死んだ鶏を長期にわたって加工販売し有名ファストフード店で売っていた」という情報が流れる。「有名ファストフード店とは、中国のマクドナルドとケンタッキー・フライド・チキン(KFC)」であり、情報が流れたのは中国KFCが「『成長ホルモンと抗生物質を過剰に投与した鶏』を使用していた事実を認めて謝罪した」直後であった。


同グループは、「年間4億羽を出荷し、世界中に輸出」する、鶏に関する「日本や中国のファストフードチェーンの調達基地」なのであった。取材陣は、同グループの本拠地である中国・河南省で取材を進める。そこで彼らが知ったのは「抗生物質なしでブロイラー産業が成り立たない」ことや、養鶏場で生産される鶏が「仲介業者に買い叩かれている」という実状なのである。


さらに、鶏のエサとして使われるトウモロコシには、人間の神経を侵す「有機塩素」を含む農薬が使われている可能性もあると言う。そして、日本マクドナルドが文春の取材に対して、「鶏肉原料の一部に河南大用グループの鶏肉を扱っている」と認めた。だが、どのメニューに同グループの鶏肉を使っているのかという情報以外、文春の質問に対して日本マクドナルドは「曖昧な回答」しかしていない。


■マクドナルドだけの問題ではない


今回は、たまたまマクドナルドがヤリ玉にあがっているものの、「中国産鶏肉調整品の代表例は、唐揚げ、焼き鳥、フライドチキン、チキンナゲット、ミートボール、竜田揚げ」であり、中国から「輸入された22.2万トンのうち、半分は外食産業で消費されている」という現実を、私たちは直視すべきであろう。


記事の末尾にオーガニック検査員のコメントが紹介されている。「安いから中国産を食べるというのは、それなりの覚悟を伴うということ」。確かにそうなのだが、冒頭で述べた通り、ほとんどの店のメニューには産地が明示されていない。ならば、「まずは安い鶏料理を疑え!」という話になるのだろうか。


私たちは、いままで何となく食材の流通を信用し、外食産業で提供される料理の質も信用し、それを食べていた。しかし、大量生産&大量消費の裏でなされる合理化の下、知らぬ間に劣悪な食材を食べさせられているのかもしれない。もはや、食材の流通や外食産業の仕入れについて、何となく信用していてはいけない時代に入ったのか。


[文春]「AKB河西智美 社長宅に『禁断のお泊まり』撮った!」


文春の精力的な取材によって、AKB48の「恋愛禁止」がいかに有名無実なのかが明らかになっている。今回の取材対象は河西智美で、相手はAKB48の運営会社社長である。ちょうどこの記事を読んでいるときに、彼女が出演する『めしばな刑事タチバナ』(テレビ東京系)が放映されていて、「この娘が……」と河西の顔と名前が一致した。


有名無実なら、宣言しなけりゃいい。隠すなら、隠し通せばいい。筆者が言いたいのは、ただそれだけである。



[今週の軍配]文春に「綾瀬コンクリ詰め殺人 『主犯』が振り込め詐欺で逮捕された!」という記事が。あの事件からすでに25年が経過し、事件が風化しつつある中、「少年犯罪とは。更生とは。社会復帰とは」と考えさせられる内容であった。今週は文春の圧勝。


【これまでの取り組み結果】(★は10勝)
文春:★★★ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆
新潮:★ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆



(谷川 茂)