特殊メイクで醜い容姿の主人公を演じた高岡早紀

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高岡早紀主演、バケモノ呼ばわりされるほど醜い容姿の主人公が整形手術で“絶世の美女”に生まれ変わるという問題作「モンスター」(大九明子監督)が4月27日公開する。30万部以上を突破した百田尚樹の人気同名小説を映画化した本作は、いじめで心に負った傷を野心に変えた女の、純真な愛と壮絶な生きざまを描く物語。醜い少女時代と整形で美しくなったその後の主人公を1人で演じきった高岡に話を聞いた。

「モンスター」と呼ばれ、幼い頃から虐げられて生きてきた和子。彼女に優しく接したのは、1人の幼なじみ英介だけだった。故郷を追われた和子は東京で整形手術に目覚め、風俗嬢として稼いだ金で理想の全身を手に入れ、名前も変えて別人として生きることになる。そして、完全な美ぼうを手にしたとき、故郷に住む英介に対する狂おしいまでの情念が再燃する。

「(脚本を)文字で見ると、すごい内容になっているんです。特殊メイクを施すということは理解できたけれど、そこまでの顔ってあり?って思いました。でも、そんな体験できないようなことを体験できることがこの仕事のおもしろさだったりする」と、和子の容姿の描写に驚きながらもその状況を楽しみながら演じた。

「爆発しそうになるくらい、つらくて、きつかった」という和子の特殊メイクを施すのに毎日2時間、整形前のシーン撮影にはほぼ1カ月費やした。「あえて役作りをしなくても、特殊メイクをしてもらった段階で、やっぱりなんとなく胸を張る感じにはなれないし、生い立ちもあって大きな声で何かを発言することもできなくなる。そういう意味ではあえて役作りをするというよりも、メイクに助けられながら自然と和子が出来上がった感じです」と振り返る。

整形手術によって美しくなり、これまで叶わなかった願望を次々と達成していく和子の行動と共に、女性の表面的な美しさに惑わされる男たちの弱さも辛らつに描き出す。「男の人が見たら、心にグサグサくることもあるかも知れませんね。ダメ男ばっかり出てくるんです(笑)。一般的な話でも、男性に期待したところで女性が思っているほどのことは返ってこないことの方が多かったりしますけど……。個人的な願望ではありますが、男の人には期待したいですよね」と女心をのぞかせる。

1989年のスクリーンデビューから24年、歳を重ねても変わらぬ高岡の美ぼうとスタイルに憧れる女性は数多い。「ヘアメイクさんや、スタイリストさんがいてくださるおかげです」と謙そんするが、その美しさの秘けつは「特に何かというわけではないですが、毎日を楽しく幸せに過ごしていると、内側から出てくるものだと思う」と語る。和子のみならず、普通の女性であれば誰もが抱くような、もっと美しくなりたいという願望はあるのか問うと「幸せでありたいと思います。私だけじゃなくて、家族や周りのみんなが幸せでいてくれたらうれしいですね」と笑顔で話した。

身も心もいためつけながら、真実の愛を求めて突き進んだ和子。高岡の女優魂あふれる鬼気迫る演技は必見だ。「人それぞれいろんな生き方がある中で、特殊な人生を生きた和子の生きざまを見て改めて自分の生き方について考えることができる作品です」と最後にアピール。今回、ジャズピアニスト山下洋輔の伴奏に乗せた主題歌「君待てども〜I'm Waiting for you〜」も担当した。

「モンスター」は4月27日全国で公開。

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