『コズモポリス』 (C) 2012-COSMOPOLIS PRODUCTIONS INC. / ALFAMA FILMS PRODUCTION / FRANCE 2 CINEMA
 5月より開催される第66回カンヌ国際映画祭は、コーエン兄弟やロマン・ポランスキー、スティーブン・ソダーバーグの作品に加え、日本からは三池崇史、是枝裕和がパルムドールを争うことで注目が集まっている。そんな中、去年のカンヌ国際映画祭で話題となった二人の鬼才の映画が公開中。デイヴィッド・クローネンバーグ監督最新作『コズモポリス』と、レオス・カラックス13年振りの待望の長編新作である『ホーリー・モーターズ』だ。

 クローネンバーグ監督の『コズモポリス』は、リムジンをオフィス代わりにする若き大富豪が人生を崩壊させる1日を描いたスリラー。カラックス監督の『ホーリー・モーターズ』は、楽屋のようなリムジンで移動しながら1日で11の役柄を演じる男のドラマ。個性派監督が描く“白塗りのリムジンに暮らす一人の男の一日”は、公開前から様々なキーワードで比較・同系化され語られ、公開中の現在、この2作品をハシゴする人が続出している。

 『SRサイタマノラッパー』シリーズの入江悠監督もこの2作品の世界観に魅せられたひとり。「デイヴィッド・クローネンバーグ監督『コズモポリス』とレオス・カラックス監督『ホーリー・モーターズ』、官能的なリムジン映画を同じ年に観られるなんてそれだけで最高じゃないですか!」というコメントを寄せている。

 現在、新宿・名古屋・大阪・福岡でハシゴができる2作品。『コズモポリス』の主人公である大富豪エリック・パッカーの「夜、リムジンはどこへ行くんだ?」という問いに対する答えを『ホーリー・モーターズ』に見つけることができる。ゴールデンウィークはこの不思議な“シンクロニシティ”を楽しんでみてはいかがだろうか?


【作品情報】

『コズモポリス』

ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他にて全国順次ロードショー中

『トワイライト』のロバート・パティンソンがドン・デリーロの同名小説の主人公に。白いリムジンの中で巨万の富を動かし続けている、28歳の大富豪エリック。天国と地獄が紙一重の世界で金の動きに一喜一憂し、大損の危機に面しながらも愛人との快楽に溺れる。その背後から暗殺者が迫っている事も気付かず、彼の1日は狂い始めて…。

『コズモポリス』 - 公式サイト


『ホーリー・モーターズ』
ユーロスペース、新宿シネマカリテ他にて全国順次ロードショー中

『ポーラX』以来13年ぶりとなるレオス・カラックス監督の長編。人生から人生へと旅を続けるオスカーは、運転手のセリーヌをともにリムジンでパリの街を移動する。それぞれの場所で、ある時は大企業の社長、またある時は殺人者、物乞い、怪物、そして父親へと変身し、役を演じることを楽しんでいるように見えるが、果たしてその理由は?

『ホーリー・モーターズ』 - 公式サイト


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