左がシュワちゃんに“アジアのジェームズ・キャメロン”と言わしめたキム・ジウン監督/[c]2012 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

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韓国人監督のハリウッド進出が止まらない。『悪魔を見た』(11)のキム・ジウン監督が、シュワちゃん主演の最新作『ラストスタンド』(4月27日公開)でハリウッド進出を果たした他、『オールド・ボーイ』(04)のパク・チャヌク監督も、ニコール・キッドマン主演の新作『イノセント・ガーデン』(5月31日公開)でハリウッドデビューを飾っている。その背景にはどんな理由があるのだろうか。

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理由の一つとして挙げられるのが、韓国の国内映画市場の小ささだ。日本と同じく映画文化が盛んな韓国だが、国内の市場規模は決して大きくはない。そのため、監督たちは自然と国外の映画シーンを意識するようになり、それにつれて海外進出も増えていく。国内市場ばかりを相手にしていては、採算が取れなくなってしまうのだ。

一方、日本はというと、国内市場が十分すぎるほど大きい。それならば、同じ空気を共有する人に向けた映画を作る方が全体的に低コストで済むので、いわゆる“内輪向け”の作品が多くなっていく。もちろん、日本において極めて特殊なサブカルチャーが育った一因もそこにあるので、一概に悪くは言えないのだが、韓国人監督が続々と海外進出を果たす姿を見ていると、「本当にこのままで良いのか!?」と問いかけたくなってしまう。

とはいえ、渡辺謙や菊地凛子など、日本人俳優のハリウッドでの活躍は誰もが知るところ。また、タランティーノやウォシャウスキー姉弟など、日本映画をリスペクトする海外の巨匠も多い。韓国映画を真似る必要はないが、今後、日本映画が海外でさらなる競争力を獲得し、ハリウッドを席巻することを期待したい。【トライワークス】