わくわくさん 相棒ゴロリと「移動の新幹線は別車両」のワケ

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NHK ・Eテレの子供向け番組『つくってあそぼ』が3月30日に最終回を迎えた。90年4月にスタートしてから23年間、休まずに出演を続けてきたのが“わくわくさん”ことタレントの久保田雅人(51)だ。

久保田は大学生のころから劇団に所属。当時の副座長が、いま『ワンピース』のルフィ役で活躍する声優・田中真弓(58)だった。田中がNHKの子供番組で仕事をしていた縁でオーディションを紹介され、見事合格。
番組開始当初はわからないことだらけで、久保田自身も「下手くそだった」と振り返る。それから約3年が経ち、仕事にも慣れてきたころに独立してからは、わくわくさん一本でやってきた。収録のない日は、地方での講演や工作ショーに出かけ、見せ方を学んできたという。

「今では年間300本くらい講演をしています。最近は番組で話せなかった工作の材料のことも話したり。NHKの番組ではメーカー名は出せないですから(笑)。全都道府県に行ったかな。あ、秋田だけは行けてない。秋田の方、誰か呼んでください(笑)」(久保田、以下同)

意外な話だが、相棒・ゴロリとは、スタジオを出たら距離を置くように心がけてきたという。

「移動の飛行機は並んで座らないことにしていますし、新幹線の車両も別々です。お互い携帯電話の番号は知っていますが、仕事の要件以外は連絡しないんです。
だから、ゴロリくんとはいつも新鮮です。漫才コンビのようなもので、慣れ合いでいつも一緒だと、いいものができないんです。
先日は広島で一緒でしたが、彼は飛行機で僕は新幹線、『現場で会おうね』って(笑)。現地での食事も別々です」

これからも、ゴロリとのコンビで子供たちをわくわくさせる仕事は続いていく。

「私の工作教室では、失敗してもいいんです。やり方を間違えていても、どんどんやらせるんですよ。失敗することより、作りたい気持ちが大切なんです。トライしたことには『よくやったね!』と言ってあげる。間違いを修正してあげるのはその後でいい。
23年間で得た僕なりの信念を、子供たちに今後も伝えていきたいですね」