街コンはなぜこんなに流行る?その結婚観の変遷とは?

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結婚は人生がそこから変わる一大転機。結婚で成功する人しない人、その決め手となるのはやはり婚活です。このところ街コンが一大ブームですが、いったいどうして街コンがこんなに流行するのでしょうか。そこには時代に合った結婚観があるんです。まずは婚活の歴史をふりかえってみました。

■なこうどかか

江戸時代に流行したのが良縁を有償で頼む仲人業。つまり、今でいう結婚カウンセラーの先駆けです。特に女性は「なこうどかか」と呼ばれ、繁盛しました。ただし、当時は嫁をもらうという風潮で、女性側からは選ぶ権利はなかったようです。

■自由恋愛 1910年ごろ〜

大正時代には自由恋愛を巡って、文化人の間で論争がヒートアップ。当時の結婚は家同士の結び付き。親や親族が決めた相手と結婚するのが絶対条件でした。

ちなみに、終戦後の1947年に民法が改正されるまでは、結婚は男性が30歳、女性が25歳になるまでは両親と親族の承諾が必要だったそうです。まだまだ恋愛結婚は遠い存在だったんですね。

■結婚相談所 1950年代〜(創設1960年)

終戦後、成人男性が減って、戦地から帰還した復員兵と戦争未亡人を結び付けるための「なこうど」によるお見合いが日本各地で盛んに行われました。

こうしたニーズに後押しされて、日本で初めて有償の結婚相談所が設立したのが終戦より15年後の1960年のこと。やっと身内の紹介でなく、ランダムに相手を選ぶという選択肢が生まれたわけですね。

■コンパ 1970年代〜

高度成長期に入った1970年代。大学に進学する若者も増え、大学の友人同士の紹介による「コンパ」が流行。当時の人気番組パンチDEデート5対5(放映1974年〜)にも象徴されるように、若い男女が自由意思でパートナーを選べる時代になりました。

つまり、非公式なかたちで自由に恋愛を楽しむ今どきの結婚感が確立されたわけです。

■コンピューター診断 1970年代後半

1970年代は結婚情報サービスも創世記。アルトマンシステムが西ドイツより入ってきたのがきっかけです。コンピューターによる心理カウンセリングも上陸し、結婚診断が流行。個人情報を入力すれば、相性のいい未知なるパートナーが科学的にデータ化される、エコグラム性格診断が画期的で、人気の理由でした。

■合コンサイト 1990年代〜

エッセー「負け犬の遠吠え」がベストセラーになり、働く独身女性の婚期がクローズアップ。紹介による合コンではなかなか条件に合う男性に出会えないということで、人数、年齢、職種などを入力してマッチしたグループとパーティー形式で出会いを求める、合コンサイトに人気が集中しました。

■街コンブームは女性の自立の証

そこで、結婚相談所インフィニ・青山結婚予備校代表の佐竹先生にこのところの街コンブームの理由を伺いました。

佐竹先生「自立した女性が増え、経済的にも男女平等の「ワリカン時代」なって、男性主導ではなく女性側からも自由に相手を選びたいという意識が働いているからですね。不特定多数の男性とオトクなレジャー感覚で、結婚というお膳立てのない自然なかたちで出会えるというのが人気の理由なんです」

男性主導の結婚を経て女性が本当に自由に結婚を考えるようになったのは、実は1990年代からと、佐竹先生。選ばれる結婚から選ぶ結婚へ。つまり経済的な理由だけに縛られず、女性がパートナーを選ぶ時代になったわけですね。

●情報提供 佐竹悦子 2010年 結婚相談所インフィニ 青山結婚予備校を創設。結婚カウンセラーとして講座やコラムなど、多方面でも活躍する。著書に佐竹悦子先生の「結婚力」養成講座(発行=合同フォレスト)がある。