5月末に閉館する銀座テアトルシネマ

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国内外の良作を紹介し続けてきた銀座テアトルシネマが、5月31日に閉館する。同館を運営する東京テアトルが銀座テアトルビルの売却を決定したことを受け、約27年の歴史に幕を閉じる。3月末に閉館した銀座シネパトスに続き、東京・銀座の劇場がまたひとつ姿を消す。

同館は、1987年に銀座テアトル西友として開館。「HANA-BI」(98/北野武)、「ピンポン」(2002/曽利文彦)などの邦画から「から騒ぎ」(93/ケネス・ブラナー)、「ユージュアル・サスペクツ」(95/ブライアン・シンガー)、「8人の女たち」(02/フランソワ・オゾン)をはじめとする洋画までバラエティに富んだ作品を上映し、多くの映画ファンに愛されてきた。前身のテアトル東京時代には、名匠サム・ジンバリストの「ベン・ハー(1959)」が、公開日数469日という異例のロングランヒットを飛ばした。

閉館までにさまざまなイベントが企画されており、5月11〜30日に27年の軌跡を振り返る“さよなら興行”を開催。11日のジョン・カサベテス監督作「オープニング・ナイト」(77)を皮切りに、「バッド・エデュケーション」(04/ペドロ・アルモドバル)、「ぼくのエリ 200歳の少女」(08/トーマス・アルフレッドソン)などこれまでに扱った名作25作品をレイトショー上映する。18日には、“永遠の美女カトリーヌ・ドヌーブナイト”として、「昼顔」(67/ルイス・ブニュエル)、ジャック・ドゥミ監督の「ロシュフォールの恋人たち」(66)、「ロバと王女」(70)のオールナイト上映を実施する。

また、クロージング作品となったケン・ローチ監督の新作「天使の分け前」の公開を記念し、4月25日午後8時40分の回の上映前に、同作の舞台スコットランドの伝統楽器・グレートハイランドバグパイプの奏者・糟谷肇氏を迎えた“さよなら銀座テアトル×スコティッシュ・ナイト”が行われる。同日深夜の“ケン・ローチ監督ナイト”では、「麦の穂をゆらす風」(06)、「この自由な世界で」(07)、「ルート・アイリッシュ」(10)の3作品で、ローチワールドに浸ることができる。

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