中国のシネコンの様子写真:The New York Times/アフロ

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最近になって中国市場でハリウッド大作の観客動員がダウンしていると、ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。

今年の第1四半期には、「ホビット 思いがけない冒険」や「007 スカイフォール」といったハリウッド大作が中国で相次いで公開されたものの、米映画の興行は65%減の約2億ドル。一方、中国映画は128%増の5億ドルとなった。

「アバター」や「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」といった作品が中国で大ヒットしたことから、中国の観客はアクション大作が好みと思われていたため、ハリウッドでは動揺が走っている。

ハリウッド映画の成績が芳しくないのは、ハリウッド映画を脅威に感じた中国側による市場操作が一因であるという見方もある。例えば中国当局は、これまで「ロラックスおじさんの秘密の種」と「アイス・エイジ4 パイレーツ大冒険」、また「アメイジング・スパイダーマン」と「ダークナイト ライジング」といった同ジャンルのハリウッド映画を、あえて同じ日に公開している。

一方、観客の嗜好そのものが変化しているからだという見方もある。中国の映画ビジネスに関するブログChinafilmbizの運営者で、コンサルタントを務めるロブ・ケイン氏は「中国の観客は、爆発だらけの似たようなアクション大作にうんざりしています」とコメントを寄せている。

同国では間もなく、アクション大作「アイアンマン3」が封切られる。マーベルが中国のメディア企業DMGと共同製作した同作は、中国公開版には女優ファン・ビンビンの登場場面を追加するなど、市場を意識した作りになっているだけに、興行成績に注目が集まる。

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